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2016年05月17日06:55

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余暇の余り

 「余暇」の「余」の字は過剰ではないです? 「暇」はもともと「余っている時間」でもあるのですから。それとも「暇の中でも特に余っている時間が『余暇』」?

【ただいま読書中】『世界の露店』株式会社アフロ・株式会社ピーピーエス通信社・ゲッティイメージジャパン株式会社・松村大輔・能城成美 写真、PIE BOOKS 編集、パイ インターナショナル、2016年、1800円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4756247334/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4756247334&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 最初のページから奥付の前のページまで、ひたすらカラー写真だけが並んでいる楽しい本です。写っているのは、各国の露店とそこで働く人の姿(働いていない店主もいますが)。それとお客さん(お客がいない店もけっこうありますが)。キャプションも「フランス/オリーブショップ」「インド/焼きとうもろこし店」「台湾(中国)/からすみ店」といった感じの、シンプルというか必要最小限のデータ提示のみ。読者は、写真を眺めながら200ページの世界旅行があっという間にできてしまいます。この旅の土産は、笑顔かな。
 いや、本当に楽しいんですよ。たとえば「アルバニア/青果店(オレンジ)」では、オレンジはセダン型乗用車のトランクと後部座席にどさっとばらで詰め込まれています。店主はトランクと後部ドアを開いて「開店」しているのです。「モロッコ/エスカルゴ店」では、エスカルゴが大桶から脱走しようとしています。生きているんですね。ところが店主も客もそんなことにはお構いなしに売買をやってます。その隣のページ「インド/入れ歯店」では、砂浜の上に敷いたシートの上に部分入れ歯や総入れ歯が並べられているのですが、小さなやっとこなどもそのそばに置いてあります。入れ歯が上手く入らない場合、邪魔な歯を抜いてしまえ、ということなんでしょうか。いやいや、楽しい楽しい。
 それと本書で印象的なのは「色」です。登場する人たちの肌の色は様々ですし、着ている服も商品も実にカラフルなのです。この世にあるすべての色が詰め込まれているのか、と言いたくなるくらい。
 楽しいのは良いのですが、心配なのは衛生面です。どう見ても店主は手を洗ってはいないようなんですけどねえ。「パキスタン/焼芋店」だったら芋を丸ごと焼いているだけだから安心かな?


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