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2016年04月14日07:05

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毒をもって毒を制す

 古代ローマには、「トリカブトの毒とサソリの毒を混ぜると中和できる」という、なんだかとんでもない言葉があります。アイヌには「トリカブトの毒と蜘蛛の毒を混ぜると中和できる」という言い伝えもあります。どちらも、どうやってそれを確認したんでしょうねえ。
 ただ確かなのは、洋の東西を問わず「トリカブトは猛毒だ」ということは確認されていたことですね。

【ただいま読書中】『プラネテス(1)(2)』幸村誠 作、講談社(モーニングKC)、2001年、648円(税別)
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 西暦2075年、地球周回軌道でデブリ(人工衛星の破片など高速度で動き続けている宇宙のゴミ)を回収する仕事についているデブリ回収船「DSー12号」(船齢30年のおんぼろ船)。乗組員の一人ユーリ(時々宇宙を見つめて放心する癖あり)には、デブリ回収に就かなければならない事情がありました。それは涙涙の事情だったのですが……
 本書は「ユーリの物語」ではありません。ユーリが「宇宙」に一輪の花を捧げた後、ユーリの同僚、通称ハチマキ(本名は八郎太)がすぐにしゃしゃり出てきてユーリを押しのけ、ストーリーの中心に座ってしまいます。こいつがまた、単純で複雑で熱くて短絡的でやたらと大きな夢を持っていて、もうわけわかんない奴です(こいつの父ちゃんもすごい奴ですが)。そこに、反宇宙開発を唱える組織(テロが大好き)と木星開発計画が絡んで、話は軌道を高速度でぐんぐん回りながら加速していきます。
 時代は未来で舞台は宇宙ですが、本書はあり得る世界のあり得る物語です。展開も早くて、楽しい漫画です。


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