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2015年11月05日07:13

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折れる

 言葉が折れたら「誓」になりますが、心が折れたら何になるんでしょう?

【ただいま読書中】『これでおあいこ』ウディ・アレン 著、 伊藤典夫・浅倉久志 訳、 CBSソニー出版、1981年、1200円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000J7LS9Q/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000J7LS9Q&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 これは危険な短編集です。少なくとも電車の中では読まない方が良いかな。ニマニマしながら本を見つめていて、時にぷっと吹き出す私の姿は、たぶんあまり美しいものではないでしょうから。
 しかし著者は、様々なものを本書で笑い飛ばしています。サンドイッチ、組織犯罪、ダイエット(このときついでに神も巻き添えで笑い飛ばされてしまいます)、ユダヤ教、ドラキュラ、郵便チェス、死に神……いやもう、よくもこれだけ「現実世界(あるいはフィクション)」で遊べるものだと感心します。もしかして、何かを見るたびにそれについて何か新しいことを思いついてしまって、それを書かざるを得なくなる、ということなのでしょうか。で、脚本に向いているものは映画になって、本に向いているものは本になる、とか? 「死に神のノック」は、ジン・ラミーというカード・ゲームのルールを知らないと訳がわからなくなりそうですが、このままでラジオドラマには使えそうです。
 若い頃に著者の映画の何本かを楽しく観賞しましたが、また見たくなってしまいました。


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