高校の制服風なモジュール「ハツネミク」はPSP時代には縞パンで有名だったのだが、アーケードでは普通の白パンになってしまった。
「マイマイ」にけっこうミク曲が入ってる。「スピカ」や「カゲロウデイズ」をやってきた。EASYだと簡単だな。DIVAが難しすぎるのかも。「どういうことなの?」なども収録されているが、探し方がわからない。スクロールさせると20曲ほどタイトルが出るが、まさかこんなに少なくはないだろう。どこかのスイッチで飛べるんだろうな。
若い人は、コナンと言えばメガネの少年探偵しか連想しないだろう。たぶんNHKアニメの未来少年さえ知らない人のほうが多い。ましてハワードのコナンシリーズを知っている人となると、もはや希少種かも。
ヒロイック・ファンタジーを現代の娯楽小説として確立したのは、ロバート・アルヴィン・ハワードというアメリカ人作家だ。1906年生まれで、享年がなんと1936年。わずか30年の人生(作家生活は10年間)で大量の模倣者を生むほどのジャンルを作り上げた作家は、この人くらいではないか。自殺の原因は、母親の重病に悲観したから。
かなり珍しいケースだろう。ふつう成人した男にとって、親なんかわずらわしいだけだと思うが。マザコンなどという俗っぽい表現はしたくないが、やはり奇矯な天才ではあったのだろう。
・冒険者コナン(53)
自己発掘したハヤカワ文庫である。短編を五篇収録している。時系列的には、コナンシリーズの冒頭に来るらしい。主人公コナンが太古の世界を舞台に暴れまくる。
「巨象の塔」「円形の棺」はクライマックスに人外の怪物が登場する。どちらも単純な話だが、奔放な想像力によるモチーフは、後続作品に影響を与えている。
「群盗の都市」もラスボスが人外だが、登場人物が多くプロットが凝っている。
「氷神の娘」雪原に倒れたコナンの前に美しい半裸の娘が現れる。彼女は勇者を死にいざなう女神なのか。血生臭くも抒情的な幻想譚だ。本書の白眉である。
「黒海湾の女王」女海賊ベリとコナンの束の間のロマンスを描く。鬼の女房に鬼神というが、お似合いの凶暴カップルかもしれない。
イマジネーションの豊かさに感心する。ろくな娯楽の無かった1920〜30年代に爆発的に流行したのも当然だ。が、バローズの火星シリーズのように好きにはなれない。
第一に、主人公に共感できない。野蛮人という二つ名の通り、コナンは人間らしさがほとんどない。必要なら何のためらいもなく殺す・盗む。ジョン・カーターのような単純な正義感や義侠心さえ持っていない。
第二に、作品世界が神秘主義に彩られており、陰鬱である。太古の神だの滅びた民族だのがストーリーに影を落とす。バローズの作は破天荒であっても、あくまで合理と科学が支配する世界だった。だから火星がコナンより優れているとは言わないが、私はバローズのほうが好みだ。
ジャンルを確立した偉大な作ではある。長編をあと一冊くらいは読むかな。★★★★
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