mixiユーザー(id:235184)

2015年05月06日07:52

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漬け物愛国主義

 キムチ好きな人間のことを嫌韓な人が「反日だ」と非難しているのをあるところで見かけました。するとその人は「ぬか床を持たない家の人」も「反日」扱いするのでしょうか?

【ただいま読書中】『鷹野鍼灸院の事件簿』乾緑郎 著、 宝島社、2014年、690円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4800226546/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=767&creative=3999&creativeASIN=4800226546&link_code=as3&tag=m0kada-22
 シャーロック・ホームズとワトソンが鍼灸院にいたら、という仮定が出発点かな、と思う設定の連作短編集です。ワトソン役が若い女性というのが珍しいとは言えますが、これはアメリカのテレビシリーズ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」がありましたっけ。
 国家試験に通って鍼灸師になったばかりの五月女真奈が勤める鍼灸院の院長は、しょっちゅう往療だ地方出張だと不在のため、やって来る患者には五月女が対応することになります。しかし院長が留守の時に限って来るのが、なぜか難物の患者です。留守番の五月女は苦心惨憺の対応となりますが、ふらりと現れた鷹野院長は涼しい顔でさらりと“難事件”の真相を推理してしまうのです。ところがそれを五月女にはもったいぶって教えてくれないから、五月女の苛立ちは簡単に沸騰状態に。
 最初にやって来た「問題アリの妊婦」には確かに大きな問題がありますが、実は五月女さん自身にも大きな問題があります。中学生時代に痛めた左足首の痛みが今でも続いているのですが、その治療のために自分で鍼を打つのは「右」の足首なのです。もちろんそれには深い理由があるのですが。
 五月女がボタ山のある地域(というと、筑豊?)で出会った盲目の鍼灸師は凄腕でした。しかし彼には大きな秘密が。おっと、秘密を持っているのは彼だけではなくて……
 そして次の“患者”は腰椎ヘルニアのダックスフント。そして最後は……マクワウリ? いやいや、なんだか無理矢理話のオチをつけられたような気分ですが、こういった“ホームズ”ものもたまには良いものです。ただ、ワトソン君はちょっと成長が早すぎますが。“本家”のワトソンは、もっと飲み込みが悪くて常に同じことにも新鮮に驚いていませんでした?


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