mixiユーザー(id:235184)

2015年03月03日07:40

297 view

覆水は盆に返るか?

 汚染水はあまり返ってほしくありませんが。
 そういえば菅官房長官は「信頼回復に努めていきたい」と述べたそうですが、私としては特定の人にだけ関係する「信頼回復」よりは全世界に関係する「再発予防」の方を重視してもらいたいものだと感じます。
 そもそも「信頼」は「結果」であって「目的」ではないでしょう?

【ただいま読書中】『本当にあった医学論文』倉原優 著、 中外医学社、2014年、2300円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4498048202/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=767&creative=3999&creativeASIN=4498048202&link_code=as3&tag=m0kada-22
 医者にとって医学論文を読むのは仕事の一環のはずですが、読んでいたらあまりに面白いものがたくさんあるので紹介してあげよう、という親切な本です。
 しかし常識外れなものが次々登場します。たとえば「肛門異物」で出てくるのは「牛の角」。証拠のCT写真も載っていますが……いやもう、絶句です。消化管異物では「206発の実弾」を飲み込んだ例が。電気メスを使って開腹しても良いか(電気で実弾が暴発する可能性は?)という議論が行われている間に、消化管出血はするし血中鉛濃度はどんどん上昇するし……
 面白かったのは「加齢臭」の研究。若年・中年・高齢者で分けて調べると、一番臭かったのは中年のおっさんだったのです。「加齢臭」というと老人になるほど臭くなりそうなイメージですが、ピークは中年だったんですね。
 単に面白がるだけではなくて「論文の捏造」についてのまじめな考察もあります。というか、本書に集められた論文(症例報告)は、本来すべて「まじめ」に書かれたものばかりです。それを面白く読めるということは「人間」が面白い存在だからなのかもしれません。


1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年03月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031