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2014年11月27日07:12

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蜘蛛の糸

 お釈迦様は「蜘蛛の糸」を垂らした、ということになっていますが、「糸」だけ垂らしたらぶらぶらして真っ直ぐ降りないし蜘蛛は巣を壊されて迷惑です。といって、蜘蛛を“重し”として垂らしたら(たとえ一時的な話とは言え)蜘蛛を地獄に落とすことになっちゃいますよねえ。
 ところで、極楽にいる蜘蛛って、現世でどんな善行を積んだのでしょう?

【ただいま読書中】『北海道フードライフ』日本食料新聞臨時増刊、2014年、1000円(税別)

 日本食料新聞の北海道支社開設65周年を記念しての特集号です。巻頭は、北海道知事高橋はるみさんへのインタビュー。「食産業立国ほっかいどう」が高らかに宣言されています。
 北海道にはこれまで数回しか行ったことがありませんが、いつ行っても食べるもののおいしさに私は感激して帰っています。
 メインになっている記事は、昭和24年から平成26年までの「北海道・食の歴史探訪」です。各年が「食品業界」「流通業界」「当時の社会・生活」「創業・設立」「データー」などの記事で簡潔にまとめられ、写真が一枚添えられる、という体裁となっています。
 たとえば「昭和24年」には「酒類配給公団が解散し酒類・ビール・雑酒の自由販売が始まる」とか「物価はコーヒー20円、たばこ11円、賃金は公務員4863円」とあります。
 この本は、過去にタイムスリップして懐かしむ効用もありますが、たとえば戦後を舞台とした作品を創造したい人には、作品にリアリティーを与えるための貴重なデータ集となるかもしれません。
 私は「昭和48年」のオイル・ショックのところで、灯油・トイレットペーパー・米・麦・砂糖・塩のが、消費者の買いだめによって消費者価格が一挙に高騰し、それが「昭和49年」にも継続していて、アイスクリームの原材料が50%暴騰した、というところで「そうそう、そうだった」とつぶやいてしまいました。あの時は異常でしたよね。
 「地域の活性化」と言うのは簡単ですが、本書では「生産」「製造」だけではなくて「マーケットの活性化」を重視しています。ところでアベノミクスって、本当にマーケットを活性化する意図を持っていてそれに成功していましたっけ? 


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