https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1988142024&owner_id=2083345
↑岡本秋暉展から続く展覧会。
思い入れは前日記に書いた通り、期待の展覧会である。滴水軒のコレクションは「岡本秋暉」「肉筆浮世絵画」「花鳥・動物画」の3カテゴリーからなる。
府中市美などで見たことのある作品が多かったが、やっぱり面白い。滅多に図録を買わない私が、こちらの図録を購入。岡本秋暉展の図録とのセット割引もあったがこちらは思いとどまる。ところどころに撮影可の作品あり。
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/24-6-28-8-25-2/
摘水軒記念文化振興財団は、岩佐又兵衛《弄玉仙図》(重要文化財)をはじめとする肉筆浮世絵や、伊藤若冲《旭日松鶴図》等の花鳥・動物画を核とする国内有数の江戸絵画コレクションを所蔵しています。同財団のルーツである寺嶋家は江戸時代、柏村の名主を務め、水戸街道沿いの居宅「摘翠軒」は文人墨客が集う文化サロン的な役割を果たしていました。
現在の同財団所蔵品は、寺嶋家に逗留したという幕末の絵師・岡本秋暉の作品をはじめとする伝来品を母体とし、発展させたものです。肉筆浮世絵では菱川師宣、勝川春章、鳥居清長、東洲斎写楽といった代表的な絵師の優品が揃う一方、花鳥画・動物画では若冲や、円山応挙のような有名な絵師のみならず、江戸中後期を彩った南蘋派や洋風画、逸伝の絵師によるユーモラスな作品まで多岐にわたります。その収集はまさに縦横無尽。個人コレクションならではの自由で直感的な審美眼で選び抜かれた作品群は、見る者に江戸絵画の豊饒さ、純粋に絵と向き合うことの喜びと楽しさを語り掛けてくれることでしょう。本展は選りすぐりの約100件によって摘水軒コレクションの全容を紹介する、過去最大規模の機会となります。
第1章 肉筆浮世絵の美
岩佐又兵衛《弄玉仙図》
すみだ北斎美術館で初見。墨の濃淡、輪郭線が美しい。
菱川師宣《美人立姿図》
こちらも初見ではないが、今回は表装の裂の美しさにも目が止まる。大切にされて来た証拠。
宮川長春《太夫立姿図》
コレクションを始めた頃、作品の良し悪しを見極めるのが難しいのでこれを「基準作」として買い集めたという。それだけを見てもわからないが、比較するとわかることも多い、と。
鈴木春信《見立玄宗皇帝楊貴妃・浴後の母子図》画像なし
鈴木春信の肉筆画は数が希少。「浴後の母子図」では、縁側で幼児がたらいの金魚を鷲掴みにして高く掲げ、母に見せている。わお。
喜多川歌麿《嶋台持ち娘立姿図》
松、竹、南天があしらわれた嶋台は接待や婚礼に使う縁起物。女の振袖の柄は鶴だからきっと婚礼。美しい作品。
鳥文斎栄之《立美人図》撮影可
コレクターの母は遊女の絵をあまり好まなかったが、鳥文斎のだけは好んだという、なぜなら遊女でありながら気品があったから。手紙を読む遊女の絵に対して描き表装の筆が粋。
鍬形惠斎《品川海苔図巻》画像なし
ゆるカワの鍬形惠斎、海苔の製造を絵巻にした珍しい図巻。
歌川広重《立美人図》
浴衣の模様は「手蜘蛛絞り」という。渋くて素敵。
抱亭五清《粧い美人図》
何が珍しいって、衣の部分はろうけつ染!
北鼎如蓮《水辺に立つ芸妓図》
こちらも珍しい「焼絵」。金属製のコテを熱して焦がしながら紙や絹に描く。初めて知った。
第2章 江戸に吹いた新風ー異国へのまなざしと博物学
長谷川等彜《洋犬図》
無款《珍禽図》撮影可
象や阿蘭陀人が描かれた灯籠、凝った作りの鳥籠や止まり木
異国趣味全開
山本梅逸《文豹図》
朝鮮から来た豹。19世紀には異国からいろんな珍獣が入って来た。
三熊花顛《群蝶図》
「近世畸人伝」を著した人だ!60種類以上の蝶と蛾をリアルに描く。
司馬江漢《馬入川富士遠望図》
江漢の描き方のパターンだが、極近景に犬を入れることが多い、こちらはセキレイ
安田雷洲《鷹図》
府中で初めて見た時は吹っ飛んだ。現代アートといっても通用するかも。
石川孟高《犀図》
こちらも府中で見た。元は「ヨンストン動物図譜」の銅版画だ。鎧のような、サイボーグのようなこんな動物が本当にいるのだ!世の中は広い!と興奮して描き写したんだろうな。目が優しく可愛らしい。日本人が動物を描く時はいつも優しいのだ。
第3章 愉快で愛しき動物たちーいきもの、縦横無尽!
狩野山雪《松に小禽・梟図》
これも府中市美で何度も拝見。小鳥たちが嫌われ者の梟を揶揄している。梟のひょうとした表情がいい。
村瀬太乙《鷺画賛》画像なし
これまで見た中でもっとも筆数が少ないゆるカワ絵はこれだろう。作者は「近世畸人伝」に登場するほどの奇人らしい。
岡田半江《長春図》撮影可
岡本秋暉の孔雀を見たあとだったので思わず吹き出してしまう。でもなんだか幸せになれそう。
中村芳中《鹿図》撮影可
画像は見つからなかったが、森狙仙《鹿図》も後姿のお尻可愛く好き。
森一鳳《鼬図》《獺図》ともに画像なしだが、これら愛らしい顔の動物を描くなんていいね。
無款《猫金魚花鳥図》撮影可
こちらも見たかった作品。南蘋派の花鳥図なのだが、どこか古賀春江チックでシュールに見えてしまう。
柴田是真《葡萄栗鼠図》撮影可
葡萄も栗鼠も縁起物の画題だが、葡萄を取り損なって落下する栗鼠とは、柴田是真もクセモノ。ユーモアたっぷり。
上田公長《狐の嫁入り図》(部分)
六曲一双の屏風。狐たちの目が真一文字、足が途中で消えている狐も。夢幻の行列を垣間見たひと夜を描いたよう。
長沢蘆洲《徳利を持つ狸図》画像なし
破傘をかぶり徳利を持つ二足歩行の狸、化けたつもりでも太い尻尾が丸見え。
長沢蘆雪の弟子らしく、ユーモアに富んだ作品。もちろん蘆雪の狗子図もあって撮影可。
酒井梅斎《孫悟空の図》
毛を抜いて息を吹きかけるかわりに、シャボン玉を吹いての分身の術。
第4章 物語る動物ー瑞獣、霊獣たち
俵屋宗達《鶺鴒図》
初公開。箱書きの名前を見ると近代日本画家の間で話題になっていた作品らしい。セキレイがスーッと飛んでくる様がいい。
葛飾北斎《雪中鷲図》撮影可
記念碑的コレクションだそうだ
コレクション展では「浮世絵に描かれた子どもたち」が面白かった。
8月25日まで(現在は後期)
アルバムあります(ネットから借用画像も混ざっています)
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121203354&owner_id=2083345
ログインしてコメントを確認・投稿する