mixiユーザー(id:5343821)

2020年05月04日13:42

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FE103アニヴァーサリー(5)

13センチ組よりも、スケール感は勝てない、音色の豪華さも劣る、音の芯とか中低音の存在感で劣る、ではFE103Aを使う意味などあるのだろうか?

長岡先生が書いていたのが、オール4の秀才でなく一芸だけ秀でた天才、やんちゃなわんぱく坊主の可能性に注目するというようなこと。
103Aの一芸は、とにかく振動板重量だろう。2.66g。Eikona2はダンプ材などのせいか10.7gだから、落差は凄い。
小さいほどいいというものでもないが、これは大きな特徴だ。

Eikona2と比較して、どこが優れているかなんて、割って入るのも無理ではないかと思った。
しかし、確実に上回る部分がハッキリ聞き取れるのは、ここだ。

思えば、ビクターの3ウェイ、V7を使っていて、スワンを聴いて衝撃を受けたとき、MG130HRを3〜4年使ってFE108solに驚いたとき、そのときと同じ体験をしているのだ。
これと似ているのが、STAXの009などを聴いたときだ。

スピーカーキャビネットは重くてガッチリしているところに、ごく軽い振動板のみが動き、キャビネットを巻き添えに鳴らさない感じ。それがまず音の透明度につながる。
スピーカーから音が出ているというより、間の空間や外側や奥から音が浮かび上がる感じにもつながりやすいようだ。スワンの頭が独立しているからと思っていたが、振動板重量の要素が大きいのではと感じた。

さっと立ち上がり、すぐに止まって、次の音でまたさっと立ち上がる。この感じが、ピアノの細かい指の動きについてくるし、細かい音をよく拾う。

「長岡=FE」路線で、最後に残るのは私にとってはここだと気づいた。

ホログラフィックで軽快で素晴らしいが、キャビネットを鳴らさない・重量を拒否する代償として、中低音の実体感が乏しく腰高になる。
それでも、不釣り合いなデカいキャビネットに負けずに、スピーカー間も2.2mもあるところ、大音量で鳴り渡る10センチユニットは、7万という価格とサブウーファーの助けがあるので当然ともいえるが、痛快な感じがある。
どんなハイエンドスピーカーをもってしても、部分的には対等に渡り合える部分がある。いや正直嫌いなのだ( ´∀` )「〇〇万円でハイエンドと」とかいう言い方は。飽きたし、実際は概して長岡派のほうが無駄に大金を使うのだ。ユニットやコンデンサー何種類も溜めたり(私)
でも長岡先生のその言い方の意味は分かった。

音を聴いていると、若い苦しい時代を思い出す。若いと苦しいは、字が似てるな( ´∀` )
何もできず、大音量でロックや、クレイジーなクライバーの破滅に向かうブラームスなんかを聴いていた。その心情には、小口径フルレンジが限界に向かって叫ぶような調子がマッチしていたのだ。
また、当時は部屋があまりにも弱く、いまのように測定やコントロールする術もなく、振動板だけが鳴って他を巻き添えにしない感じもよかったのだ。
サラリーマンをしているうちに、あの、失うものもない精神を忘れていた。
ただ暗黒の時代というだけではない。ハンドルネームにswanの名を入れたほどなのだから。それを103Aは思い出させてくれる。

長岡=FEの上記の美点は、音の乾燥感、帯域バランスの悪さ、絶叫して破綻、ベニヤ板などの材質の悪さ、ホーンや共鳴管がメガホン的に音を汚す(しかし長岡原理主義者は吸音材拒否)、みたいなことでマスクされがち。

しかし品位の高い103Aをうまく使えば、上記からは逃れられそうだ。かつて長岡・寺島対談に影響され、両者ミックスの「金持ちのスワンの音を出す」と言っていたが、ケーブルを高純度化するなどの方向はうまくいかなかった。帯域バランス自体がおかしかったからだ。
ツィーターのコンデンサーは、音色対策で0.15μに増やしたが、0.1μに戻してみた。測定値上はあまり変わらないが、少しでも腰高感は抑えておきたい。
サブウーファーレベルと吸音材も増やしてみようかと思う。
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