天理の応援は昔から前衛的だった。伝統のわっしょいだけではなく、ビートルズのオブラディオブラダやエルビスプレスリーのラブミーテンダーは他校の追随を許さない。半世紀近い昔の洋楽のヒット曲を取り入れた天理の吹奏楽部の重みを感じる
今日のテレビで久しぶりに聞いた。しかし、試合は接戦。神戸国際大付との3回戦はお互いに2回に満足とは言えない得点を上げて1−1のまま終盤に向かう。
天理は7回の1死2・3塁、9回の1死2塁のチャンスを逃し、神戸は8回の1死満塁、9回の1死3塁のチャンスをものにできない。
そして迎えた11回、天理は2死3塁のチャンスを迎える。そこで神戸のバッテリーは打席の安原君を敬遠・・・・
それとまったく同じ場面があった。9回の2死2塁、同じように神戸は安原君を敬遠して次の山口君を三振に取った。
2打席連続でチャンスの場面で前の打者が敬遠されるという気分はどうなんだろう。まったく同じ場面だ。そこでまったく同じ結果を最も望んでいないのは天理の山口君以外に誰がいようか・・・
そして彼は違う結果を出す。詰まりながらもライト前に落とすのだ。
この1点で十分だった。その裏、神戸国際はあっさり3者凡退に取られた。
何度も何度もチャンスを逃した両チーム、最後を分けたのは山口君の意地だけだった。
2017年8月18日 第99回全国高校野球 3回戦(阪神甲子園球場)
天理
010 000 000 01 = 2
010 000 000 00 = 1
神戸国際大付
ログインしてコメントを確認・投稿する