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2016年11月17日09:20

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神宮スズメの独り言2016秋〜13〜また会おう!!

これが土日だったら外野席は解放となっただろう。

ネット裏はこの前の土曜日と同じように満員、さすがに内野席には平日ということもあって若干空席が目についたが、大勢のファンが観戦に訪れた。

第47回明治神宮野球大会の高校の部、決勝。カードは早稲田実と履正社、東西の人気チームだ。しかし、多くの人のお目当ては早稲田実の清宮君・・・・

昨年からは早稲田実の記事がスポーツ紙の1面を飾る時は必ず「清宮」の文字が躍る。何も知らない人は清宮高校という野球の強豪チームがあるのかと勘違いしてしまうだろう。

あまりの過熱報道はどうかとは思うが、それでも彼の才能は魅力あふれるものだ。

東京都の決勝で5三振を喫しライバルチームが清宮君の攻略法を垣間見たと感じたかもしれないが、そんなものは吹き飛ばす姿を見せてくれたのだ。

初回2死無走者で迎えた第1打席ではいきなりライトスタンドに突き刺した。この前の土曜日の静岡高校戦ではライトフェンス直撃の打球を放ったが、その日と同じ1塁側の上のスタンドから見ていたボクは打球の角度から見てこの日は打った瞬間スタンドインを確信した。

第2打席でもタイムリーを放ち、4回と6回には四球と死球。最後の8回の打席では捕手へのフライに倒れた。特に思ったのは死球を受けた場面、インコースを突いたボールに腰を引くことなく打ちにいったために得た死球だった。この打席を見て、左投手の外に流れるスライダーにくるくるバットが回った東京都の決勝の悪夢は完全に払拭したように見えたのだ。

いつも前向きで天真爛漫な彼は失敗を引きずらないという最高の才能をもち合わせているのかもしれない。

清宮君の活躍で前半から試合をリードする早稲田実・・・・

とはいかなかった。

履正社にも清宮君のライバルとなるべきスラッガーがいる。安田君だ。清宮君と同じ3番を打つ安田君は初回には大きなセンターフライに倒れたが、3回には走者を2人置いて、清宮君が運んだライトスタンドとほぼ同じ場所に叩き込んだ。4回には犠牲フライで走者を帰し、5回は捕手へのフライ、8回にはセンター前に運んだ。

清宮君は5打席で2安打、うち本塁打1で2打点、2死四球。
安田君は5打席で2安打、うち本塁打1、犠飛で4打点。

内容的には互角と言っていい。

試合は4回までで決まった。

早稲田実が初回に清宮君の本塁打で先制したものの、2回に履正社は片山君のタイムリーで追いつき、さらに3回には安田君のスリーランでリードする。

しかし、その裏早稲田実は清宮君のタイムリーと野村君のスリーランで履正社の先発松井君をマウンドからおろし、その後も2本のタイムリーで6−4と再逆転する。

だが、4回、履正社は早稲田実の2番手赤嶺君に襲いかかる。先頭の村田君から四球と犠飛を挟んで4本の安打を放ち4点を追加すると最後は片山君が3ランを放ちとどめを刺した。

その後は履正社のエース竹田君が力のあるボールで得点を許さず、また早稲田実も池田君、服部君との継投で無得点に抑えた。

特に見ごたえがあったのは理性社の竹田君が最終回に安打を打たれながらもストレート1本で押し力勝負に出たことだ。登板当初は141キロだったストレートは147まで球速を上げた。もちろん得点差もあったからできたことであるが、明らかに来春を見据えての投球でありボクたちには楽しみを与えてくれるピッチングだった。

この大会は全国大会ではあるが、あくまで来年への前哨戦であることは間違いない。この厳しい冬を越してたくましくなった来春の彼らが楽しみである。



2016年11月15日 第47回明治神宮大会高校の部 決勝(於 明治神宮野球場)
履正社
013 700 000 = 11
105 000 000 = 6
早稲田実
(履正社は初優勝)



この日をもってボクの今年の野球観戦は終了。今年もいろんな選手がボクを楽しませ勇気づけてくれた。素晴らしい選手たちの素晴らしいプレーもいい。しかし、エラーをしてうなだれる選手に駆け寄るチームメイトや、ストライクが入らない投手に必死に声をかける3塁手、9回の裏、2死から代走を告げられ全力疾走でベンチから1塁ベースに向かう大きな背番号をつけた選手。

ボクたちが忘れてしまったものはここに来ればいつでも見ることができる。

来年の3年生は間違いなく清宮世代と呼ばれるだろう。その才能あふれる選手たちはもちろんだが、へたくそでのろまで、それでいて野球が大好きな高校生たちにも大きな声援を送ろうと思っている。

また、来年、球場で会おう!!

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