シェイクスピア四大悲劇の一つをジョエル・コーエン監督が映画化。イーサンの名前がどこにも無かったのでコーエン兄弟の映画とは言えないのだろう。
3人の魔女の予言と妻のそそのかしによって上役を殺害し領主から国王となったマクベスがやがて自滅していく。
シェイクスピアの戯曲でまともに読んだものは一つもなく、演劇は趣向を凝らした演出のものを何作か見たことはあるけど、「マクベス」でいうと映画でしか見たことがない。本作を見て思ったのは黒澤明の「蜘蛛巣城」は見事だな、ということ。
本作はモノクロスタンダードでどいう意図があるのだろう、と多少の興味もあったけど見ているうちにどうでもよくなってしまった。原典に忠実であろうと思われる台詞回しが饒舌でくどく、光と影を意識した美術は面白いけどそれだけでしかない。
こういう演出をした演劇の映画版なのだろうか、とも思ってしまった。
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