mixiユーザー(id:11672499)
2020年01月01日20:41
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酒場148「アントワーヌ・シャトレ シャンボール・ミュジニー2014」
�…怯西紂�酒場150回記念のために買い込んでおいたトッテオキ。それが何故か、案の定今開いている。
��過去最高に薄い。気品あるルビー。アシは非常に長く、涙の降りが幾何学的に均一。
香りは立つ。チャーミング。木樽、野のイチゴ。花粉。微かにトースト。多彩な香りではなく、ひとつひとつが奥深い。清水、湧水を連想する、佳いブルゴーニュ感がマシマシ。
��9.4点。静寂。球体では無い。絵画的。ライトボディ。鞣し革のタンニン。アルコールはミュートされている。グレープフルーツが相当の酸味。奥行きのある、塩気には届かないミネラル。
果実味は豊かではない。未熟なチェリー。ただし旨味がある。だがそれは押しつけるものでは無く、かといって陰性のベールに阻まれてもいない。
静寂。熱の無い、クリスタル製のシャンデリアを液体として飲んでいる。
余韻。長いが、永遠では無い。終幕、あたたかな甘さで最後に感覚を覆い尽くし、ようやく果樹園の鉄扉を推すべき、手を掛けられた印象がある。
エレガントというにはあまりに儚く、同等に写実。「シャンボール・ミュジニー」。
正直時間の経過、もっと言うと一口毎に表情を変えてしまうので、とても掴み切れぬ。
女性的なる所以は、この多彩な表情？
ひとつ言えるのは、このワインは踊り子のようである。それを観、美しいと感じるが彼女との距離は酷な程一定に保たれている。
わたしが一歩近付けば、完全な舞台は幻の如く霧散するだろう。
陰性は無いのに、かなしいような美しさがある。
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