「赤坂の姉妹」より　夜の肌

赤坂芸者あがりの長女がバーを立ち上げ、美人の次女は何をやってもうまくいかず、大学入学を機に田舎から上京した三女は長女のバーの隣の印刷会社に下宿し、赤坂という土地柄長女の店には政治家が出入りしたり、次女は男を追ってブラジルに行こうとしたり、三女は安保闘争にのめり込んだり、と色々なことが起こっていく。
三人姉妹の生活ぶりを活きのいい演出で見せる川島雄三監督作。川島雄三は若者が主人公だと俄然面白くなる。例外もいっぱいあるけど。
昔の赤坂はこうだったのか、あの道はこうだったのか、と興味深い映像がいっぱいある。あくまでも個人的興味。
映画の方は面白く見ていたら唐突に終わってしまった。まだ話は何も解決していないじゃないか、という感じ。起承転結の結にならないところで終わってしまったぞ。