mixiユーザー(id:235184)

2017年08月10日06:33

45 view

素朴な疑問

・いつやるの?
 「2年で2%」
 「丁寧な説明」
 「反省」
 「国際社会でリーダーシップをとる」
 「沖縄の人によりそう」
 「福島に寄り添う」
・いつやめるの?
 「お友達優遇」
 「問いかけの無視」

【ただいま読書中】『ケネディ暗殺の謎 ──オズワルド弁護人の反証』マーク・レーン 著、 中野国雄 訳、 徳間書店、1967年、380円
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000JA8B4S/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000JA8B4S&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=e3900155a658be50e3fb1e04b21ffc5c
 ウォーレン委員会は、最初から「オズワルドが背後の教科書倉庫からケネディ大統領を狙撃した」という結論を持っていたかのように、それに反する証言をしそうな証人には別の質問をしたり最初から証言を求めない、という不可解な行動を取りました。また,ジャクリーヌ夫人の証言からは「傷に関する言及は削除」されます(口述筆記は記録文書保管所にあるはずなので、将来公開される、と著者は述べています。平気で「文書はありません」と言う日本とは公文書に対する姿勢もシステムもずいぶん違うようです)。ケネディの喉の傷(第一発目)が射入孔か射出孔かで医師の見解は分かれましたが、その証言もまた非公開となって記録保管所で75年の経過を待つことになります(射出孔なら「オズワルドの単独犯」と矛盾しませんが、射入孔なら別の狙撃犯が前方にいたことになって、大統領の前方の丘から射撃音が聞こえたという証言(ウォーレン委員会ではことごとく無視されたもの)が意味を持つことになってきます。
 死後のレントゲン写真(頭蓋骨の状態に関する客観的な証拠)は「死者の写真を公開するのは悪趣味」という理由で非公開とされ、「文書ではない」という理由で記録文書保管所に保管されませんでした。8ミリフィルムの記録から初弾と二発目の間隔は1.15〜1.31秒と計算できましたが、凶器とされた手動式ライフルでは次弾を発射するのに名人でも2.3秒(普通の人間なら3.5秒)が必要でした。そこで委員会はトリッキーなリクツを主張します。
 「オズワルドが犯人」という目撃証言は、白人男性がライフルを構えているのを見た人から得られています。しかしその人は地上にいてビルの下から6階の窓を見上げて人相風体だけではなくて身長体重まで言い当てているのです(もちろんその数字はオズワルドとぴったり一致しています)。ただ、オズワルドが教科書倉庫の6階にいたこと、そして6階からライフル射撃音と排出された薬莢が床にぶつかる音がしたことは5階の証人が語っています(ここはちゃんと実証実験が行われて、薬莢がコンクリートの床にぶつかる音が5階で驚くほど明瞭に聞こえることが確認されました。もっとも、証人はライフルの発射音は頭上からではなくて「遠くからのバックファイヤー」に最初は聞こえたそうですが)。
 発見されたライフルに関しても、発見時は「モーゼル」と報道されましたが、委員会で示されたのはオズワルドが購入していたイタリア製の狙撃銃でした。著者は委員会で実際に手に取ってみて「自分のような素人でもこれがモーゼルでないことはすぐわかるのだが」と疑念を呈しました。さらに狙撃兵3人での再現実験は、“オズワルドの条件”よりもはるかにゆるい条件で行われたのに、所定の時間内に3発撃てたのは一人だけ、さらに実験を繰り返して18発発射した中で目標の頭と首に命中したのは1発もなし、という結果でした。それでも委員会は「オズワルドが命中させることは可能」と結論を出します。
 著者はあまりに証言が食い違いすぎること、ウォーレン委員会があまりに恣意的にリクツを組み立てることから、疑念を募らせます。私も別に陰謀論者ではないのですが、たしかに委員会の進め方は強引であるように見えます。なんだか最初から「結論」があって、それに合わせて証拠や証人の“運用”を“工夫”しているように見えるのです。
 オズワルドは警察署の地下室でルビーに射殺されました。10時に移送すると発表されていましたが警察の都合で1時間20分出発は遅れました。そのまさに11時20分にルビーは警察に現れ警備の警察官の目の前をとがめられることなく平然と通過し、群がる新聞記者と警官を押しのけてあっさりとオズワルドを射殺したのです。あまりに不自然な話ですが、それを調査する委員会もまた不可解な調査しかしません。単なる偶然か、警察が無能なのか、あるいは警察とルビーの共謀か、の可能性が考えられますが、委員会はきちんと追求をせずに「偶然」と結論づけます。
 著者は、自分は「陰謀論者」ではない、と主張していますし、たしかに筆致を見る限りその通りのようです。著者はオズワルドの母親から息子(リー・オズワルド)の利益を委員会で申し立てるために雇われた弁護士です。ところが委員会のやり口のあまりの不可解さに驚いて本書を著したようです(基本的に著者は自分の言い分の根拠を常に明らかにしています)。そして本書の最後、著者は二つの可能性を考えます。「オズワルドは暗殺の共同謀議の一員」「オズワルドは無実」。どちらも「単独犯」としたウォーレン委員会の結論とは相容れません。しかし、本書を読む限り「ウォーレン委員会」のあり方は、どうにも胡散臭い。まるで「何か」から無理矢理眼を逸らそうと無理を重ねているような印象があります。その「何か」が何であるか、真相は歴史の闇の中なんですが、そこに光を当てることはできないのでしょうか?


1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年08月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031