レオナルド・ダ・ビンチは馬の彫刻をするのに、筋肉や骨格を知らないと正確な描写はできない、と馬の解剖までした、と聞いたことがあります。
そういえば「映画」ができたのは、「馬が走るときにどの順番で4本の脚を着地しているか」の議論にけりをつけるためだった、と聞いたこともあります。
馬に対する好奇心は人類の文化を進歩させる原動力なんですね。
【ただいま読書中】『特別展 歴史コミックと馬』馬の博物館 編、公益財団法人馬事文化財団、2015年
歴史漫画の中から「馬」が登場するものを並べてみた特別展の記録です。
「3話」構成となっていますが、さすがに横山光輝だけで「第1話」がすべて占められています。水滸伝、三国志、項羽と劉邦、平家物語、徳川家康など、これだけ「馬」を描いていたのか、と感心します。
第2話は「戦国」特集で、こんどは「こんな人も戦国漫画を描いていたんだ」と感心します。
本当に個性豊かな様々な「馬」が登場していますが、所々にさりげなく江戸時代の錦絵などが挟まれているのが笑えます。「コミックに馬」というのは、昔から日本人には人気だったようです。
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