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2016年12月28日07:14

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耕作放棄地

 日本の田舎を行くと、あちこちに耕作放棄地が見えます。あれ、もったいないですよねえ。世界のあちこちに「日本で農業をしたい」という人がいたら、安く貸してあげたらどうでしょう。どうせ遊んでいる土地なのですから、活用してもらえたら、いろいろと日本にとってありがたいことがあるのではないです?

【ただいま読書中】『世界一素朴な質問 宇宙一美しい答え ──世界の第一人者100人が100の質問に答える』ジェンマ・エルウィン・ハリス 編、西田見緒子 訳、 タイマタカシ 絵、河出書房新社、2013年(14年2刷)、2500円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4309252923/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4309252923&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 子供は大人が答えにくい質問を容赦なくしてきます。著者はまず4歳〜12歳の数千人の子供から「質問」を熱め、それを世界中の「第一人者」に答えてもらいました。もちろん「正解」を得るためではありません。子供の質問で窮した人がこの本の「回答」を自分の子供の「なぜ?」に対して使ったとしても、おそらく次の「なぜ」を引き出すだけで、窮した状態は変わらないでしょう。ただ、本書にある「質問」とそれぞれの答のペアは、硬直化しつつある私の頭脳を知的にマッサージしてくれます。
 ちなみに編者は、2歳の息子が「あれは何?」と満月を指さしたとき、その不思議な美しさに初めて気づいたような気がしたそうです。
 「ミミズを食べても大丈夫?」に答えるのは、サバイバルの達人、ベア・グリルス。自分が食べたときの体験を語りますが、話はそこで終わらず、サバイバルの、さらには人生の秘訣に迫るヒントが子供に与えられます。
 「世界を歩いて一周するには、どれくらい時間がかかる?」の答は「1789日」。実際に歩いて世界一周をした女性冒険家ロージー・スウェイル=ポープが答えています。 
 私が好きな作家の一人、フィリップ・プルマンも回答者として登場しています。ただ彼の回答は幼児には難しいかもしれません。
 基本的に一つの質問に一人の回答者ですが、「難問」には3人がかりです。その難問とは、「神様ってだれ?」「なにが、わたしをわたしにしているの?」そして「どんなふうに恋に落ちるの?」。あなただったらどう答えます?
 私が一番笑った質問は「ウシが一年間おならをがまんして、大きいのを一発したら、宇宙まで飛んでいける?」。回答者のメアリー・ローチ(サイエンスライター)は、真面目に質問に取り組みます。ウシが1年間に発生させるメタンガスは85kg。さらにレイ・アロンズ(ロケット科学者)が「85kgのメタンガスがあれば、33秒間900キログラム重の推進力が出せる」と計算します。その推進力で、ウシを流線型の超軽量ハイテク飛行服に入れて発射したら……いやもう、宇宙まで届く届かない、の前に、この回答を読んでいる途中から私は笑い声が押さえられません。
 子供の時の疑問って、大人になると「そういうものだろ」と忘れてしまいがちです。だけどそれは消えたわけではありません。私がこの日記でバラエティーに富んだ本を読み続けているのは、私の内部に保存されたたくさんの「?」を少しずつ解消しようとしているからかもしれない、と気づきました。この世には「?」が満ちているのだから、大人だって「素朴な疑問」を持っていても良いですよね? でも、私にも「100人の一級の回答者」が欲しいなあ。


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