mixiユーザー(id:235184)

2016年10月28日06:33

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国会は何の場?

 少なくとも「議論の場」ではないですね。個人の口からは「論」にあたいするものは出てこないし、相手との「議」もないですから。「論争」の「争」だけはたっぷりありますけど。

【ただいま読書中】『死刑台のエレベーター』ノエル・カレフ 著、 宮崎嶺雄 訳、 創元推理文庫、1970年(87年13刷)、400円
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4488143040/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4488143040&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 映画の方が知られているかもしれませんが、非常に有名な小説です。それでも知らない人がいるかもしれないのでネタバレはしません。
 タイトルが秀逸ですね。「死刑台」と言えば「13階段」と返したくなるのですが、、それが「エレベーター」なのですから。もしかして絞首台でぶらりとさがっている屍体と、ロープに吊されている(そしていつロープが切れて墜落するかもしれない、という“スリル”が楽しめるエレベーターの箱とを対比させているのかもしれません。
 きちんと計画はしたものの、慣れない殺人をしてしまって半分パニックになったジュリアンは、証拠になる書類を置き忘れたことに気づいて慌ててエレベーターに乗ります。ところが途中で急停止。週末でビルは閉鎖されるため、管理人がビルの電源を落としてしまったのです。ビルは無人で誰もジュリアンが閉じ込められていることに気づいてくれません。「なんでそんなところにいるんだ?」と問われますから、気づかれても困るのですが。悪戦苦闘してやっとエレベーターの箱から脱出に成功したジュリアンを待っていたのは……
 偶然に偶然が重なり、ジュリアンの運命はどんどん悪くなっていきます。ギリギリのところで常にジュリアンは「悪い方の選択」をしてしまうのです、というか、それしか選択肢がない状況に追い込まれてしまうのです。まあ、そもそもは、最初の殺人が「悪いこと」なのですが。「スリルとサスペンス」と言いますが、映画的な場面が続くまさに「スリルとサスペンス」の本です。未読の方は、ぜひ。


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