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2015年11月01日08:30

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軽い車

 車検でたまたま代車が軽自動車でした。生まれて初めて軽自動車を運転したのですが、エンジンが小さい割にちゃんと走るんですね。車体を軽量化してバランスを取っているのでしょう。オートバイだったら大きなエンジンなんですが、四輪だったら非力なんですけどねえ。
 ただ、軽さの代償で、振動がすごい。加速時などルームミラーが振動して後方視界がなくなります。発進時に後ろをにらむことはないから、実害はないのですが。しかし、軽さと安定性とは、物理的にはなかなか両立が難しいもののようです。

【ただいま読書中】『桃尻語訳 枕草子(中)』橋本治 著、 河出書房新社(河出文庫)、1998年(2010年8刷)、660円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309405320/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4309405320&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 枕草子第八十三段〜第百八十六段までが収載されています。
 八十三段は「カッコいいもの」で「本場の錦。飾り太刀。色つきの仏様の木画(もくえ)。色のトーンが深くて花房が長ーく咲いてる藤の花。松にかかってるの。」と始まります。八十四段は「セクシーなもの」で「ほっそりすっきりしてる公達の直衣スタイル。おしゃれっぽい女の子が、表(うえ)の袴なんか殊更じゃなくて、縫いの粗い汗衫(かざみ)ばっかり着て、卯槌(うづち)・薬玉(くすだま)なんかをね、長ーくつけて、高欄のとこなんかに扇で顔隠して座ってるの。薄様紙の冊子(ブックレット)。柳が芽吹いたのに、青い薄様に書いてある手紙をつけたの。三重重ねの扇。」です。
 第九十四段には「庚申待ち」の解説があります。そうそう、私が「庚申待ち」とか「三尸虫」という言葉を知ったのは、20世紀に本書を初めて読んだときだった、と思い出しました。あのときは文庫本ではなくて単行本だったはずですが。
 清少納言は当時としては珍しい「キャリアウーマン」でした。勤務場所は朝廷ですが、勤務先に住み込みで「局(つぼね)」という個室ももらっています。そこに供の者と住むのですが(供無しでの生活は当時の「自立した人間」にはあり得ません)、局には当然男も通ってきます。プライベートな空間ですからね。その結果出産する人もいるから、そこに乳母も住み込みます(ついでに乳母の亭主も一緒についてきたりします)。「職場に子供を連れてくるとはなにごとだ」論争が20世紀にありましたが、平安時代の「キャリアウーマン」から見たら「職場で妊娠だって出産だってしちゃうけど? 千年後の人間はなに言ってんだか」でしょうね。このへん、著者は「アグネス論争」をちょこっと意識しているのかもしれません。


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