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2015年07月11日07:29

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居合の真剣さ

 私は居合をやったことがありませんが、高校で剣道部に所属する同級生がその練習をしているのを目撃したことはあります。「竹刀と比べて重いんだよ」とこぼしていましたが、私のような素人の目にも、腰がふらついていて自分の脚を切るのではないか、と心配でしたっけ。
 その時「あれは、周囲を敵に取り囲まれていることを想定しているんだ」と教わって「ほう」と思いましたっけ。「最初に抜いて振りかぶる時にも、切っ先が後ろの敵に対する牽制になっていなければならない」と。ということは、居合を演じている姿を見る時に、その周囲に動く敵の姿も見えるくらいの真剣さがないといけない、単に「型」を演じているだけではダメ、というわけです。時代劇の殺陣とは違った発想で見なければいけないものでした。

【ただいま読書中】『居合道審査員の目』「剣道時代」編集部 編、体育とスポーツ出版社、2009年、2000円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4884582357/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=767&creative=3999&creativeASIN=4884582357&link_code=as3&tag=m0kada-22
 居合道の段位審査を行う審査員が「審査で何を見ているのか」が15人分書かれた本です。私自身は審査を受けることはありませんが、「何が審査で重要か」を知ると居合道の本質が少しはわかるかもしれない、と思って読むことにしました。
 姿勢が重要だ、というのは予想していましたが、瞬きをするな、とか服装に注意(高段の審査では、紋付き袴だそうです)とかは意外でした。また、上に書いたように「敵」を常に想定して、「演舞」ではなくて「演武」で、「刀を振る」のではなくて「斬る」、という指摘もあります。身体の鍛錬だけではなくて、想像力や演技力も相当鍛える必要がありそうです。巻き藁を斬るなどの“実戦練習”も必要でしょう。
 ケーブルテレビに囲碁将棋チャンネルがありますが、同様に武道チャンネルも成立しませんかねえ。けっこうファンがつきそうな気がするのですが。


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