mixiユーザー(id:235184)

2014年11月29日07:06

285 view

紙幣保有量

 日本で現在流通している紙幣は総量で約81兆円だそうです。すごい量だと思いますが、国民一人あたりで言えば80万円。意外と大した量ではありません。もっとも我が家にはそんな現金は置いてないのですが、一体どこにあるんでしょうねえ。

【ただいま読書中】『印刷レストラン ──最新の印刷事情がわかるフルコース』青山敦夫 著、 ダイヤモンド社、1996年、1700円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478240787/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=767&creative=3999&creativeASIN=4478240787&link_code=as3&tag=m0kada-22
 「空気と水以外には何でも印刷できる」は昭和の頃からよく聞く言葉ですが、その印刷業界に住む(大日本印刷の、特に広報で長く仕事をした)著者が「印刷」について熱く語った本です。「アペリチフ」「オードブル」「メインディッシュ」「ヌーベル・キュイジーヌ」「ア・ラ・カルト」「デザート&ティータイム」「厨房をのぞく」と「印刷」に関するエッセイが「コース」になって次々登場します。
 この世に印刷物は満ちあふれています。出版物だけではなくて、商品の包装、建材の木目プリント、シャドウマスク(ブラウン管の部品)、液晶カラーフィルター、プリント基板、キャッシュカードなどの磁気カード……もしも印刷がこの世になかったら、現代文明は成立しません。
 現代文明と言えば、本書の発行時にはDTPが普及し始めていて、著者もそのことに触れています。
 ポスター、カレンダー、有価証券……それぞれにそれぞれの苦労があります。そうそう、ICカードの開発が日本で発表されたのは1984年のことですが、それを発表したのは印刷会社だったそうです。
 この時代の「最先端の話題」は「マルチメディア」でした。CD−ROMや仮想体験という言葉が、一種独特の響きと共に世間に広まっていた時代です。さらに「ハイテク」の部品そのものにも印刷が使われています。ICやLSIは「印刷」によって作られているのです。インキの代わりに感光性樹脂を用いて写真的な手法で画像を作り出して微細な回路を焼き付けていくのです。
 「業界の人」ですから、さすがに蘊蓄の質と量は半端ではありません。こういった話題が豊かな人とゆっくり話をしてみたいものだと思います。本書はその“代用”かな。


2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年11月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30