mixiユーザー(id:235184)

2018年08月21日06:57

223 view

誤魔化したら得をする理由

 「障害者雇用 総務相が水増し認める」(毎日新聞)http://mainichi.jp/articles/20180821/k00/00m/040/067000c
 障害者の雇用数を「水増し」する行為を、民間企業がやったら政府から「罰金」をくらいます。しかし中央官庁がやった場合、たとえ「罰金」を課したとしてもそのお金は元は税金で最後に結局国庫に入るわけですから、別に「政府」は何の損もしません。だから平気でやってたのかな? だったらこういった人たちには罰金じゃなくて「恥辱刑」の方が効くのではないか、と思いますが、いかが? まあ「恥ずかしい」とも思わないから、平気で長年やっていたんでしょうけれどね。

【ただいま読書中】『障害者雇用における合理的配慮』朝日雅也・笹川俊雄・高橋賢司 編、中央経済社、2017年、2600円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4502205311/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4502205311&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=d70ab69e9fdfd34c10df8ccd1cd307f0
 「障害者権利条約」は2006年の第61回国連総会で採択され、08年に発効しました。日本がこの条約に署名したのは2007年。その27条に「あらゆる形態の雇用に係るすべての事項(募集採用および雇用の条件、雇用の継続、昇進ならびに安全かつ健康的な作業条件を含む)に関し、障害による差別を禁止しています。また、同じ条文内で「職場において障害者に合理的な配慮をおこなうこと」を要請しています。
 この条約のキモは「障害者差別の禁止」です。形式的に「雇用の○%を障害者にする」ことではない。ただ、資本主義の社会では放置したらなんだかんだといろんな理由をでっち上げて(障害者差別をしていないふりをして)障害者を雇わないことは目に見えています。だから「障害者の雇用率」を法的に定めて強制することが必要になったわけ。そしてそこで重要なのは「合理的配慮」の有無なのです。
 それを「障害者権利条約」に署名した政府自らが誤魔化していたとは、国際的に大恥を晒したことになります。ああ、恥ずかしい。
 こういった恥知らずにはやはり恥辱刑は無意味ですね(「恥知らず」なのですから)。だったら、本書と本書に挙げられている参考図書をそうだなあ5冊ほどきっちり読んでもらって、そのレポート(読書感想文)を書いてもらう、というのはどうでしょう。これだったら少しはこれからの行動が改まるかもしれません。ともかく、このままナアナアにしていたら、こういったタイプの人は「こんどはばれないように上手く誤魔化してやろう」と思うだけなんですよね。それではさらに差別が陰湿になるだけで日本はちっとも良くなりません。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年08月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031