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2017年11月25日07:04

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参拝の“資格"

 もしも神社への参拝が「石段を登る」「大きく柏手を打つ」ことが“必要条件"なのだとしたら、脳卒中で半身不随になった人はそれだけで“参拝の資格を失った"ということに?

【ただいま読書中】『犬が来る病院 ──命に向き合う子どもたちが教えてくれたこと』大塚敦子 著、 角川書店、2016年、1500円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4041035082/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4041035082&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=c7a03979ca8bd87478a37a405150fcbd
 小児癌や難病で長期入院が必要な子供たちは、病気そのものの苦しみだけではなくて、家族・友達・学校などから隔離されてしまうという苦痛も味わいます。だから良心的な病院では、子供たちが「患者」から「普通の子供」に戻れる瞬間を少しでも味わえるように努力します。
 本書で扱われている聖路加病院小児科病棟でも様々な取り組みがおこなわれています。私に印象的だったのは「患者本人の兄弟姉妹」を対象としたプログラムもあることです。親はどうしても「患者」に集中しがちです。すると残された兄弟姉妹は疎外感などを抱くことになりますが、それを病院がケアしようというのです。そして、「セラピー犬」。きちんとしつけられて体の内外ともきれいにされた犬が、定期的に病棟を訪問します。「犬は汚い」と言う人がいるかもしれませんが、そんなことを言っている人の方が、きちんと調べてみたらセラピー犬よりよほど汚い可能性があります。
 ただ、本書は悲しい本です。写真や文章で紹介される子供たちが、次々亡くなっていくのですから。子供が死ぬってことは、家族でなくても悲しいことです。どうかこういった悲しいことは、病気に限らず、事故や戦争や飢餓も含めて、これからの世界で少しでも減っていきますように。


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