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2016年07月14日07:04

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真っ赤な球場

 昔の日本は「巨人大鵬卵焼き」でしたが、今はジャイアンツ戦どころか、ゴールデンタイムの野球中継そのものが激減しています。ただしこれは地上波のテレビでのことで、ケーブルテレビなどでは「ジャイアンツ戦以外」の試合を盛んに流すようになりました。それをいろいろぼんやり見ていて驚いたのは、広島カープ戦での球場が真っ赤に染められていることです。
 もちろん広島の本拠地のマツダスタジアムでの試合で観客席のほとんどがカープファンで占められるのはわかります。ホームゲームなんですから。だけどアウェイの試合でも、三塁側〜レフトの外野席、さらに、神宮球場でだったと思いますが、ライト側の外野席(本来はホームチーム側の観客席)にまで「真っ赤」が浸食していたのには、本当に驚きました。カープファンって、そんなに増殖しているんですか? 球場としては、客が一杯入ってくれて食べものやグッズが売れてくれたら、とりあえずは嬉しいでしょうが、地元のファンとしては複雑な心境ではないかしら。
 そうそう、仙台での楽天と広島の交流戦では、どちらもシンボルカラーが赤だから球場全体が真っ赤になっていてどちらがどちらか遠目にはわからなかったのには笑えましたっけ。

【ただいま読書中】『現代ヒマラヤ登攀史 ──8000メートル峰の歴史と未来』池田常道 著、 山と渓谷社(ヤマケイ新書)、2015年、880円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/463551000X/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=463551000X&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 「エベレスト登山」で私が思い出す単語は「シェルパ」「ベースキャンプ」「酸素ボンベ」などです。最近は、無酸素とか単独とかも行われていますが、昭和の時代に刷り込まれた知識は強固です。
 ヒマラヤ山脈の主要14座について、それぞれの登攀史が1章ずつまとめられています。スペースがないから実に大忙しですが、「エヴェレスト」だけ見ても、戦前には機器が未発達だしスポーツ精神が強固だったから無酸素でのアタックが普通だったが戦後は機器の進歩と「激しすぎる競争」で酸素使用が当たり前になり、登れることが当たり前になったらまたスポーツ精神が復活して無酸素登頂への挑戦が始まったとか、最近では1シーズンで500人も登頂するとか、私にはちょっと意外な話が次々登場します。
 「K2」は、登るのも困難ですが下降はもっと困難な山で、1986年にはなんと13人が遭難死をして「ブラックサマー」と記憶されているそうです。
 日本人の名前もあちこちに登場しますが、マナスルの初登頂は日本山岳会隊、カンチェンジュンガ西峰は京都大学学士山岳会隊、シシャ・パンマ中央峰は日本山岳会東海支部隊、と日本はあちこちで“活躍”しています。ただ、内部での権力闘争などはけっこうシビアなものだったらしいことが、本書の文章の端々から窺えます。まあ「登山に関する闘争」は外国ではもっと露骨でシビアなものをやっているようですが。
 最近のヒマラヤは、スポーツではなくて「観光としての登山」が幅をきかすようになっている、と聞くと、私は時代の流れを痛感します。


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