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2015年12月30日05:20

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忘れずにいよう−2

先ず、アメリカと約束をしてしまったんだよな。
対米従属を国是とするこの国の国家権力の運用者たちからすれば、当然の段取りだということになるのかも知れないが、今後のこの国のありようを長いレンジで考えた時には、その判断は決して“当然”ではない。

貴国にも諸々の事情があって、軍事費を削減したいのでしょう。貴国の要求は何でも受け容れます。しかるべき法案を作って夏までに議会を通します。

いったい何というザマなのだろう。そして、その同じ口が、国内に向けては、日本国憲法はアメリカに押し付けられたのだから変えなければいけない、といけしゃあしゃあと言う。言葉というものを信じてはならない、という教育を無言のうちになしているようなものではないか。

そんな次第だから、あとは、国会審議とはいうものの、国家権力の運用者たちにとっては儀式のような時間経過でしかなかった。どれだけ違憲と言われようが、われわれは突き進む。国会で追及されて、答弁にあちこち矛盾が出てきても、本音を言えばそんなことはどうでもよいこと、ともかく腕力で乗り切ることが肝要だ。何を聞かれても、最後はわれわれが事態を総合的に判断する、われわれにお任せなさい、と言う。この話法は保守主義者のものではなく、独裁主義者のものだ。それもこれも、先ずアメリカと約束をしちゃったんだから、ね。それを、いかにも私たちは自力で諸状況を判断し、自力でこの法案を作りました、と装う。ほんとうは自力の作などというものではないから、いろいろ聞かれると実のある言葉で答えることができないのだ。そう思えば、あのゴリ押しの事情がすべてよくわかろうというものだ。

安倍ってヤツはほんとうにあぶないぜ。民の声を聞くつもりは全くなく、あの世に行った時におじいちゃんに褒められますように、ぐらいのことしか心の中では思っていないのかも知れぬ。

2015年9月を、決して忘れずにいよう。反対するひとたちも増えましたがね、まあ、熱しやすく冷めやすいとか言いますからね、としたり顔で言う向きもあるが、今回だけはなんとしてもそんな連中を打ちのめそう。

このままで行けば、いづれ遠からぬ日に、この国の周囲、ではなくはるか遠くの地でアメリカがやられた時に、集団的自衛権の行使と称して自衛隊は出て行き、他国の兵、あるいは市民をも殺す。70年間ゼロだった数字が、そこから1、2、3…とカウントされ始める。

そんなことになって、よいものであろうか。

2015年9月を、忘れない。決して、忘れない。

[付記]以上、今年の9月19日の記事を再掲しました。

それでは皆さまどうぞ良いお年を。


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