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2015年08月27日06:59

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特攻

 特攻と言えば「カミカゼ」ですが、これは海軍の特攻で、陸軍は「振武」だった、というのはご存じです?
 ところで戦争中に米軍は「カミカゼ・アタック」と呼んでいたようですが、どうやって隊の名前を知ったのでしょう?

【ただいま読書中】『海図』ロム・インターナショナル 編、河出書房新社、2015年、620円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309499236/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=767&creative=3999&creativeASIN=4309499236&link_code=as3&tag=m0kada-22
 海図は大きく不正確なものです。まず大きさですが「全紙」という新聞紙2枚分の大きさ。水深表示は、「10」と書いてある地点は干潮時に水深が10mになる一つ手前の「11m」の地点です。間違えても船が座礁しないように安全側に表記がずらしてあるわけです。また、ディバイダや定規で正確な距離を測定できるように、売り場では折り目をつけないようにして販売されます。したがって専門書店かネットでないと売っていません。海図は地図よりも高価ですが、その一番の原因は「紙」です。濡れても大丈夫な特殊な紙が用いられています。
 海図を使用するときには、鉛筆と定規で航路を書き込みディバイダで距離を測定します。航海がすんだら消しゴムで線を消し、また新しい航路を書き込みます。なんともアナログです。ただ、車が道路地図からカーナビに移行したように、海でも「シーナビ」が活躍し始めています。ただ、普及はあまりしていません。シーナビのシステム一式は1000万円以上もするから、そう簡単には買えないのです。
 国境や領有権についてもきな臭い話が次々登場します。「島」だと200海里の排他的経済水域だけど「岩」だと12海里だけだそうです。だから中国は「沖ノ鳥島」を「島ではなくて岩だ」と主張するのですが、その中国が南シナ海では岩礁をどんどん埋め立てて強引に「島」にしているのですから、笑ってしまいます。そうそう、「海」だと領有国が海底資源の領有権を主張できますが、「湖」だと沿岸国の共有財産です。そこで問題になるのがカスピ海。ここもずいぶんきな臭い主張が各国によって行われているそうです。
 もっときな臭いのは北極海。天然資源の宝庫であることが注目されるようになって各国が「権利」を主張していますが、ロシアは自国の大陸棚が北極点まで到達している、と主張して、北極点の真下の海底(水深4300m)にロシア国旗を設置しているそうです。
 立体的な「海図」もあります。海水温地図です。人工衛星の観測で深さ300mまでの海水温の分布図が作れるようになりました。これは漁業に対しては大きなメリットです。魚が好む水温のところに網を入れれば良いのですから。
 地球温暖化で海図から砂浜が消えていく、という話もあります。海面が上昇すると砂浜が海に削られていくのです。先の話、と思っていたら、日本ではこの10年で砂浜が削られたために閉鎖された海水浴場が28箇所だそうです。人工的な工事による悪影響が大きいようですが、温暖化の悪影響も実はもう「始まっている話」なのかもしれません。
 海図は常に変化するので不断のアップデートが必要なのだそうですが、将来の海図で世界はどのような形をしているのでしょうねえ。


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