花を咲かせようとする心、それを花心と言います。平安時代は、移ろいやすい心と言う意味で使われていました。末法思想が流行して、何事もはかなんだ時代です。花を見てもすぐに散ってしまうもの、はかないものだ、と悲観的に考えたのでしょう。しかしやがて、
皆さんは不思議に思ったことはありませんか?「笑」と言う漢字がなぜ草冠なんか?そして「咲く」がなぜ口偏なんの?実はこの二つの漢字、もともと中国から入って来たときに間違ってしまったものらしいんです。つまり、花が笑く、ほほ咲み、だったのです。しか
花盗人という狂言があります。ある男が桜の枝を折ろうとして捕らえられ、木に縛り付けられてしまいました。その時「この春は 花の下にて 縄つきぬ 烏帽子桜と 人のいふらん」(この春に桜の下で捕まってしまった、でも人が見たら頭に桜の帽子を被っている