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2018年03月19日21:00

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花心

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花を咲かせようとする心、それを花心と言います。
平安時代は、移ろいやすい心と言う意味で使われていました。
末法思想が流行して、何事もはかなんだ時代です。花を見てもすぐに散ってしまうもの、はかないものだ、と悲観的に考えたのでしょう。
しかしやがて、人々はたとえすぐに散ってしまっても、精一杯花を咲かせよとする花心に気づいてゆくのです。
そして、花心とは、華やいだ心や、陽気な心のことも花心というようになったのです。
ひとつの言葉から、日本人の心の歴史を見るようで興味深いですね。
武者小路実篤が書画に書いた言葉に、全てが言い尽くされているように思えます。
「天興の花を咲かす喜び 共に咲く喜び」
「人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり」
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