読書日記「日本蒙昧前史」磯崎憲一郎 作(文藝春秋)高度経済成長後の70年代日本。グリコ・森永事件や大阪万博、五つ子ちゃん誕生から横井庄一さんまで。混乱を極める実際の様子を追って、行方知らずの日本の蒙昧に至る。当時私がマスコミから伝わってくる範
読書日記「神保町「ガロ編集室」界隈」高野慎三 著(ちくま文庫)激動の60年代につげ義春・林静一・滝田ゆう等革新的漫画を次々と生み出した「月刊漫画ガロ」。編集部の5年間をふりかえった一冊この時代の情況の持つ大きさがいかに現代と違うかがわかろうと
読書日記「エドウィン・ドルードの謎」チャールズ・ディケンズ 作(白水Uブックス)絶筆となった未完の長編。ある日忽然と姿を消した青年の行方を追って、虚実入り混じる著者渾身のミステリー。殺人事件の犯人と思しき男の異常な性格が次第にあらわになり、