ねえ本当にそうかな 僕たちは知らない誰かの夢の中にいる #短歌
スーパーの半額シール剥がすとき少しだけ爪が痛くて笑う #短歌
新刊のインクに似てる夕立を追いかけていた夏のまぶたよ #短歌
コロッケの揚げたてをまだ冷まさないですれ違う君の為の夕暮れ #短歌
遠くから聞こえるはずのチャイム音やり過ごすための長めのまくら #短歌
きみに会うために地球をななめに割るようなつもりで走る夕方の駅 #短歌
コンビニの自動ドアからあふれでるポカリスエットの冷たい光 #短歌
赤紫のインクがにじんだレシピ帳 ふたりでめくる曇り日の午後 #短歌
泥を落としたばかりの根菜の冷たい水に触れる夕方 #短歌
空っぽのマグカップだけ置き去りにしたまま眠る薄明の街 #短歌
ポップコーンまだ熱いうち笑い合う答えはきっとエンドロール後 #短歌
恋だけが映画になれないわけではない 字幕はいつも少し遅れる #短歌
約束をポケットの奥しまうたび 切符は少し体温になる #短歌
恋じゃないと言ってしまえば楽だけど映画みたいに終われない夜 #短歌
洗いたてのシャツではなくて着なれてる布の匂いを選ぶ夕暮れ #短歌
のぞいたら笑ってしまう青だった 君といる日の答えみたいに #短歌
その銀河いったい誰の落とし物?警察署まで歩く九月だ #短歌
鳥の声ひとつこぼれて空になる 秘密は土にやさしく眠る #短歌
子の名前呼べる明日があるようにパンを選んで夕飯にする #短歌
ポップコーンまだ熱いうち笑い合えば答えはきっとエンドロール後 #短歌
★
ログインしてコメントを確認・投稿する