甘さだけが残るように飲み干して気分の底を静かに見てる #短歌そのままで待っていていい重さだと空はなにも言わずにいる #短歌ただいま適量が不明ですので各自の判断でお入れください 短歌ただいまファッティング中でございます どなたの肩にもまだ属しません
そのままでいられる場所を見つけてはひらいた手のまま歩いていくよ #短歌新しさだけが価値になる時間で舌は静かに過去を比較す #短歌 点灯中につきお静かに願います 赤が廊下の空気を預かる #短歌まだわかんないけど線はここにあって あとでやさしく意味がく
傘持たぬ理由の奥で濡れている名づけられないやわらかな部分 #短歌致死量の自由という語 置くことですでに何かが過剰になってる #短歌ぱたんって閉じてちょっとさみしいね でも甘いのだけ残っているよ #短歌許すたびかたちを失うものがあり名もないままに風へ
回り続けるものだけが知っている止まれないまま腐ってゆく速度 #短歌どの線と断てばひとつの孤独だけ 盛り上がるのは傷の記憶か #短歌冷めてゆく過程ばかりが残されてことばはいつも灰をまとって #短歌消えなくてもいいよって言えなかったね 指だけあったかく
ねえ始まりって触れたら終わるのかな だからこのままにしておこうか #短歌誰でもないままでいられる時間だけ さくらの中でやさしく息をする #短歌まだ呼ばない無花果の名を置いたままぼくらの季節だけが先に行く #短歌やわらかいところと規定されています わ
戻らないことを責めない部屋だけが静かにひとをやさしくしてる #短歌月へ行く途中で止めた気持ちだけ水の中でも光っているよ #短歌透明な嘘のかたちに整えて誰にも触れぬまま持ち帰る #短歌正解になる似ているほうを選ぶ癖 かごの重さでやっと気づいた #短歌
起き上がる前の静かな重たさを畳めないまま今日へ連れてく #短歌持っていることが答えに似てきても誤りでない影がついてくる #短歌触れないままでやさしく満ちてゆく体温ばかり連れてくる朝 #短歌朝になり未だあることに気づく夜 しまえないままあたためるポ
残り香のような気配を集めつつ形のないもの持て余してる #短歌持ち運ぶことが答えに近くなるほどけないままでもいい夜 #短歌桜より遅れて咲いたことばたち 四月の日記に指をすべらす #短歌書かれないままの余白に触れながら頁の奥で朝を飼ってる #短歌あしあ
連なった光の先にあるものをまだ呼べぬまま視線だけ行く #短歌ポケットに入らない夜っていいよね ケーキ半分たぶん正解 #短歌持っていることの静かな確かさと間違いでない朝を抱きしめ #短歌バーコードみたいに揃う相槌が読み取られてく夜の手もとで #短歌た
決めないことだけ選んで揺れている 現実はまだ足元にある #短歌言わなかったことばの形なぞりつつ机の上に夜を並べる #短歌ちゃんと結べばよかった気もするけどこのままでもいい気がしてる #短歌必殺技みたいに言う それがいちばん弱いことばだと知ってる #短
暗いまま差し出すことを許されてそれでも朝は拒まずにいる #短歌誰もいない席がいちばんやさしい こんな沈黙ずっと続けば #短歌崩れた花のにおいを引きずって靴底だけが現実にいる #短歌すこしだけ距離を置くこと覚えた日 世界の音がまっすぐになる #短歌ぎゅ
あったかいねって言うためだけに置くパン 未来ちょっといい匂いする #短歌ねえ此れって愛の対義語になりたいって言ってる時点でもう違くない? #短歌変わったと気づくことさえ遅れててそれでも空気だけは正しかった #短歌同じ色していたはずのぬくもりが気づ
ほんとうはなかったのかもしれないね 光をなぞる指だけがある #短歌代わりって便利な言葉だと思ってた でもきみだけが余ってしまう #短歌選択の外にこぼれた影を踏み歩いたほうへ意味を与える #短歌ころんって夜が転がるそのたびにおやつみたいに増える寂しさ
まだ来ない春を待つ手のひらの上 やさしく揺れるひとつの甘え #短歌なんも書いてないのに持ってきちゃったね でもそれでいい気もしてる #短歌まあいいかってほんと難しいよね 曇ってずるいくらい軽いしさ #短歌世界には終わりがあると知ったあと それでも甘い