揺れたあと丸くひろがる静けさが夜を少しずつ増やしています #短歌まだ少しあなたの色を持ったまま帰りの道で手をほどいてく #短歌くちびるにまだやわらかな青があり春の途中を少しこぼした #短歌言葉より先に夜風が触れてきて靴音だけがやさしく続く #短歌言
揺れたあと丸くひろがる静けさが夜を少しずつ増やしています #短歌まだ少しあなたの色を持ったまま帰りの道で手をほどいてく #短歌くちびるにまだやわらかな青があり春の途中を少しこぼした #短歌言葉より先に夜風が触れてきて靴音だけがやさしく続く #短歌言
背に負ったものの重さを知らぬまま同じ机で朝を迎えた #短歌ポケットにしまいきれない名がありて 祈りのひかり静かに灯る #短歌名前ってつけたとたんに逃げそうで闇のなかだけ光っている #短歌春なんて折れた枝から生えてきて春のひかりにふるえつづけろ #短
背に負ったものの重さを知らぬまま同じ机で朝を迎えた #短歌ポケットにしまいきれない名がありて 祈りのひかり静かに灯る #短歌名前ってつけたとたんに逃げそうで闇のなかだけ光っている #短歌春なんて折れた枝から生えてきて春のひかりにふるえつづけろ #短
背に負ったものの重さを知らぬまま同じ机で朝を迎えた #短歌ポケットにしまいきれない名がありて 祈りのひかり静かに灯る #短歌名前ってつけたとたんに逃げそうで闇のなかだけ光っている #短歌春なんて折れた枝から生えてきて春のひかりにふるえつづけろ #短
飛ぶ前の羽のほうがきれいだと思ってしまう夜もあるんだ #短歌だれもまだ知らない皿のぬくもりで台所だけやさしくしてる #短歌座るたび椅子の深さが変わる夜 あとから来たと影と並んだ #短歌だれもまだ触れていない沈默がコップの水を少し揺らした #短歌夜ふ
飛ぶ前の羽のほうがきれいだと思ってしまう夜もあるんだ #短歌だれもまだ知らない皿のぬくもりで台所だけやさしくしてる #短歌座るたび椅子の深さが変わる夜 あとから来たと影と並んだ #短歌だれもまだ触れていない沈默がコップの水を少し揺らした #短歌夜ふ
飛ぶ前の羽のほうがきれいだと思ってしまう夜もあるんだ #短歌だれもまだ知らない皿のぬくもりで台所だけやさしくしてる #短歌座るたび椅子の深さが変わる夜 あとから来たと影と並んだ #短歌だれもまだ触れていない沈默がコップの水を少し揺らした #短歌夜ふ
飛ぶ前の羽のほうがきれいだと思ってしまう夜もあるんだ #短歌だれもまだ知らない皿のぬくもりで台所だけやさしくしてる #短歌座るたび椅子の深さが変わる夜 あとから来たと影と並んだ #短歌だれもまだ触れていない沈默がコップの水を少し揺らした #短歌夜ふ
飛ぶ前の羽のほうがきれいだと思ってしまう夜もあるんだ #短歌だれもまだ知らない皿のぬくもりで台所だけやさしくしてる #短歌座るたび椅子の深さが変わる夜 あとから来たと影と並んだ #短歌だれもまだ触れていない沈默がコップの水を少し揺らした #短歌夜ふ
消えぬ線なぞれば夜の折り目ふかく たたんだ闇の足ひらけゆく #短歌ひとつぶのあしたをポケットに入れたまままだ座らない光ゆれてる #短歌たぶんもう誰のものでもない肩がハンガーひとつ選びきれない #短歌ポケットの底で光がこすれあう まだ名もない日ひとつ
ひらがなはきっと誰かをゆるすため午後の光に溶けていく文字 #短歌赦しって触れた指からはじまって世界を少し軽くするもの #短歌ほどけゆく糸の先から見上げればまだ名もなき空ひらけてゆく #短歌間違いをまだ探してるぼくたちは同じ川辺に立っているよね #短
地球ならきっと大丈夫って顔でタオルが空をまだ見てるよね #短歌冗談でぼくらのための透明なラベルみたいでまだ貼らないで #短歌やわらかなひかりの芽を包むよう まだ渡さない春を抱いてる ラベル #短歌世界には終わりがあると知った夜 プリンの甘さやけにリ
返した手ほんのわずかな温度差がわたしの夜を説明してる #短歌たたまれた布のやさしい匂いからまだ帰らない今日を感じる #短歌呼ばれてもすこし遅れて歩き出す わたしの影をわたしが追って #短歌昨日よりやさしい影を雲に見て戻す箱には鍵をかけない #短歌す
電気だけ消して戻ってきた部屋で続きのことはまだ考えない #短歌春の雨あなたの名を呼ぶたびにヴィオロンひとつひかりを失う #短歌空席に影まで置いて帰ったの 夜がきちんと始まるために #短歌3月の重さをそっとのみこめば骨より深い理由が見える #短歌通話終
喪失は消失ではないと知るために輪郭ばかりを何度もなぞる #短歌拾うたび少しやわらぐ輪郭を夜の隅へと座らせておく #短歌うすいうすい膜のこちらで笑ってる 守られていることも知らずに #短歌着ない服ばかり増えてくこの部屋で時間だけが僕を着替える #短歌
祈りとはたぶん体温の残像で読まれぬ名だけこちらを向いて #短歌 名づければこぼれそうだと知りながらポケットの闇 光を飼って #短歌雨あがり手のひらの線ひらきつつ ひとりぶんだけ夜をほどいた #短歌改札は時間を少しずらす装置 追いついたのは今日のわたし
ゆらゆらとちいさな羽がふるえてる だれも知らないそらをさがして #短歌言わなくてよかったことの置き場所を探して夜のコップを洗う #短歌椅子の上 気配が先に座っててあとからそっとぼくを置いたよ #短歌うなずきのあとで世界が静かなら ぼくの言葉はどこに
消し忘れみたいに胸の奥でまだ小さな湯気が立っている夜 #短歌アイロンをかけても消えない線があり たたんだ夜の深さを知った 短歌空席のまぶたを閉じるみたいにね時間の羽を胸へしまった #短歌ハンガーが少し重たい気がしてる きみのかたちがまだ揺れている
卓上の灯り消さずに椅子を引く 書きかけの頁 閉じぬまま置く #短歌嘘だからやさしく触れる爪の先 割れた月さえこちらを向いた #短歌迷わずに差し出す骨の透ける先 白紙のなかに火種を置いた #短歌白線を喉まで引いて立ち止まる 沈黙だけが旅券を持って #短歌
外れた輪ひとつぶんだけ空がある 追いつかなくてほっとしている #短歌濁音をそっとひとつぶのみこんでくぐもる声を歌にしていく #短歌マグカップ湯気だけ残し出ていくね さめない場所をテーブルにして #短歌掌の水脈ひらき根をのばす 咲くとは内に火を抱くこ
ポケットの奥でぬるんだ硬貨たち 決められないまま夜を抱いてる #短歌呼ばないでいれば壊さずに済むものを知ってしまった夜が動けない #短歌離したらもう戻らない気がしてる 形ないまま覚えていたくて #短歌鍵をかけ確かめるまでのあいだだけ まだ外側にわた
テーブルの上に伏せてた手のひらを返せば少し軽くなるかな #短歌洗いたてのコップを棚に戻すとき同じ重さで今日が終わった #短歌呼びかけを最後まで聞かないことでわたしのままでいられる気がする #短歌カーテンを引けば昨日の匂いして今日も静かに箱へ戻した
なにもないことの明るさスクロールし あなたの今日に既読を置いた #短歌口にせずわけあうまえのやさしさがフォークの銀にひかりを残す #短歌すり減ったぶんだけ増えるまなざしをだれにも言わず結ぶ靴紐 #短歌ちゃんとある夜の重さを抱くように空の椅子にも影
ほどけた指のぬくもりをしまいこみひとりの形に戻っていくよ #短歌行き先を言わないままのくちびるに夜だけそっと触れてほどける #短歌ほどけないままの名前を抱きしめてやさしい檻に鍵をかけてる #短歌灯りだけ残るホームの端に立ち 行き先のない影をのばし
つきだして舌にふれたる春の糸ほどけるように空は遠のく #短歌指先に残ったままの夜があり飲みきれなくて朝へ持ち越す #短歌春なのに多分雪降る気配して手袋のまま君を待ってる #短歌サブスクで聴けない曲を持っている きみの沈黙だけが再生 #短歌言葉より遅
聞きすぎて誰のさびしさかわからず 光るピアスを夜に預ける #短歌春寒のせいにしておく落花とかプランターとかきみとかの全部 #短歌尻すぼみだった会話をそっと撫で君のつよがり夜にほどける #短歌ざる越しに水のかたちがほどけてく何も思わぬ指だけがいる #
夜の芯すこし減らして書くたびに未来の音が指へにじんだ #短歌汚すとは触れてしまうと言うことか白き静けさ指にほどける #短歌残り香をたどる心の行く先に名を持たぬまま春ぞひらける #短歌芥川の名を呼びつつ返す声 正しき位置を探しあぐねて #短歌鍵をまだ