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わたしから吸い取られた血めぐりゆきまだ見ぬ卵の羽音をつくる #短歌声よりもさきにつたえるきみの目のふくらみながら咲いてゆく花 #短歌ぐいとまた大きな弧を描くたび空のページに鉛筆の跡 #短歌改札を抜けてはぐれて散り散りにネオンの海へ魚みたいに #短歌
腕時計焼け跡だけが白くある袖の季節をひとりで選ぶ #短歌愛よりも金かと問えば沈黙の通帳のなかで数字だけ増す #短歌歌壇から抜かれた苗の根の泥を誰も気にせず靴裏にする #短歌あとにせよ考へることはその次だ 叩き壊せば音だけ残る #短歌バランスを崩すこ
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断るの慣れたしぐさをくり返し指先ひとつ曇りを払う #短歌避けたものかえって足をすくわれて笑う声だけ風に溶けてく #短歌通であるふりして歩く靴音にわずかに濁る夜の歩道世 #短歌鉄棒が昨日よりまた細くなる握る手のひらかすかに震え #短歌方舟の窓はとざさ