初心者のための油彩画入門 等価と強弱
デジタル画像で、等価を学ぶ。デジタルの画像は、細かな小さなドット(四角形)でできている。昔のゲームのドット絵のような感じだ。つまり、そのドットは、四角な色でしかない。色紙を並べているようなものだ。それで、画像ができている。これが、等価だ。ドットに価値の違いはない。どこのドットも、同じ価値。等価が絵の基本であることは間違いないのだが、実際には、絵には強弱が感じられる。これは、音楽と同じで、緩やかな部分もあれば、激しい部分もある。サビで盛り上がったりもする。価値が違うように思えるが、価値は、同じで、強弱が違う。激しい部分や目立つ部分の価値が高い訳ではない。弱い部分も、静かな部分も、激しい部分も、価値は同じ。ただ、表現が違う。つまり、抜く部分は、価値を落とすのではなく、静かに表現する。サビの部分は、目立つように表現する。目立たない部分と目立つ部分は、等価だという意識は大事。主役だけが絵の全てではない。脇役も、同じ価値で存在する。しかし、目立ってはいけない。強弱は、しっかり描き分ける。画面の全ては等価だからと、どこもかしこも、同じように強く表現すると、単調な絵になる。ここは、抑え気味に表現して、弱く見せる。そうすることで、強い表現が生きてくる。これが、コントラストの違いによる表現も同じ。色の強さは違う、コントラストも違う。だが、どこも、画面の中では、等価であり、価値の低い部分などない。これをコントロールするのが、バルールだ。バルールは、同じにすることではなく、違いを表現として描くことだ。弱い部分も大事、強い部分も大事。強弱が響き合って、表現になっていく。ドット絵が、素晴らしい画像になるのは、等価であり、強弱もあり。リズムもあり、メロディもある。主役がいて、脇役がいて、モブがいて、画面は成立するが、基本は、等価。それぞれの役割をこなしているだけ。脇役が、主役より目立ってはだめだし、モブが余計なことをしてもだめだ。絵の中で、物語が成立するように、それぞれのパーツは演じている。画面の中では、主役は、しっかりと立てる。脇役は、しっかりと脇役を全うする。そういう演じ分けがあって、全体として作品が成立している。絵には、強弱が必要で、弱いから価値が低い訳ではない。弱いことにこそ価値があるのだ。それが表現だ。この強弱をしっかり描き分けられるようにしよう。色の彩度を下げたり、コントラストを下げたりするのは、画面全体として、どう表現するかの演出だ。ここは強く、ここは弱く、音楽を奏でるように絵を描こう。
ログインしてコメントを確認・投稿する