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2026年10月18日05:03

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短歌

漢字って誰が決めたの 夕焼けはまだ訂正がきく色だった #短歌



直しても直してもまた僕になる それでいいかと思う夕方 #短歌



人波にまぎれていても手を振ればちゃんとひとりへ届く夕暮れ #短歌



窓際に熟れたトマトの赤があり黙る時間もちゃんと会話だ #短歌



見知らぬ誰かの体温が染み込んだ湿るベンチのなかに溶けゆく #短歌



まともなふりをするのにもう疲れたから僕の形を忘れてほしい #短歌



溶けてゆくさくらんぼにも体温があると信じて午後を食べてる #短歌



水たまり跳ねたしぶきのひと粒が夏の終わりの星みたいだね #短歌



どこにでもいそうということのなかに代替不可能な午後がある #短歌



スイカの種を飛ばしたあとの静けさに大きな雲がゆっくり浮かぶ #短歌



最後の晩餐みたいですけどお代わりできますか はいできます #短歌



夕焼けが皮をむくようほどけゆき 風の匂いが甘くなるころ #短歌



黒板に残った白い粉のよう 希望は午後も舞っているから #短歌



スプーンで掬う夕立色のアイスから明日へ向かえる気持ちになるね 短歌



レジ袋ひらけば海の音がしてだれも知らない夕飯になる #短歌



痛いほど私を刻み込んでほしい滲んだ赤い血を舐めとって #短歌



触れないでおこうと決めた指先に小鳥みたいな風がとまった #短歌



ベランダに風鈴だけが知っている 夏の終わりの息のやさしさ #短歌



イヤフォンを外した耳に夕暮れの風があなたを真似して通る #短歌


窓際のレースを揺らす夕凪にまだ現在形の猫が眠れる #短歌




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