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2026年09月11日15:43

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9/5 祈りと救いの美ー国宝 普賢菩薩騎象像との出会い@大倉集古館

廃仏毀釈による仏教美術品の散逸を憂いて、大倉喜八郎が収集した作品群。その中でもつとに有名なのが《普賢菩薩騎象像》(平安時代 12世紀)だが、それを含めて何度か見ているものばかり、それゆえ前期展示は逃したが、今回は全ての作品が写真撮影可。ここは以前ほとんど撮影できなかったのだが。



空いてはいるが、人は入っている。泉屋博古館東京と近く、地の利がいいのも功を奏しているだろう。私も合わせて行く予定だったが、予想外にこちらでゆっくりしてしまった。美術館賞はせかせかするものではないしね。ゆったりいい時間を過ごせた。

アルバムあります
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121474598&owner_id=2083345

https://www.shukokan.org/exhibition/
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さまざまな近代事業を展開した大実業家、大倉喜八郎(おおくらきはちろう 1837〜1928)は、廃仏毀釈による寺院の荒廃、仏教美術品の散逸や海外流出を憂い、それらを含む日本・東洋の古美術品を収集しその保護に努めました。そして 1917年に私立美術館、大倉集古館を設立し作品を公開することでその価値を世間に広く知らしめました。
本展では、大倉集古館の収蔵品の柱の一つである仏教美術の作品を、「経典と仏教伝来」「釈迦如来とその弟子」「極楽浄土と地獄」「法華経信仰と普賢菩薩」「密教」「神仏習合」の6章に構成し、仏教美術の流れを紹介すると同時に、東京都内で銅像釈迦如来倚像(深大寺蔵)と合わせて2点しかない国宝の仏像の一つ、「普賢菩薩騎象像」も展示します。本像の平安時代後期を代表する繊細優美な姿や、華麗な彩色と緻密な截金をお楽しみください。


1章 経典と仏教伝来

《古経貼交屏風》奈良〜鎌倉時代 8〜13世紀
初見ではないが、圧倒される。法隆寺夢殿切もあれば、世界最古の印刷物である百万塔陀羅尼も貼り込まれている。
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《聖徳太子勝鬘経講讃図》鎌倉〜南北朝時代 8〜13世紀
35歳の聖徳太子。右側にいるのが蘇我馬子と小野妹子
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《釈迦三尊十大弟子像》南北朝時代 14世紀
釈迦と十大弟子を1図に描くのは珍しいらしい。
釈迦の衣の截金が精緻で美しい。
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《大般若波羅蜜多経巻第一百七 十七(魚養経)》奈良時代 8世紀
薬師寺伝来の一巻で、書写したのは朝野魚養(あさののなかい)。聞き覚えのある名前…と思っていたら、空海の書の師だった。
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2章 釈迦如来とその弟子

《仏涅槃図》鎌倉時代 14世紀
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例によって猫を探すと…
象の左側は虎とヒョウ、右側には牛、さらに犬。象の前足近くにいるのがイタチと猫ではないかな。色は違うが、吉山明兆の涅槃図の猫に似る。
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《釈迦十六善神像》
右から、鎌倉〜南北朝、南北朝、室町、古い順に並ぶ。
いずれも画面最前列には、笈を背負った玄奘三蔵法師と彼を守護した深沙大将が描かれる。
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《釈迦三尊像》室町時代 16世紀
普賢と文殊を「童子形」で描くのは室町時代の水墨画に多いとのこと。おっさんくさくて、童子には見えないよね?象と獅子もユニークな表情。


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《観音菩薩坐像》中国・金〜元時代 13〜14世紀
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《十六羅漢像》鎌倉時代 14世紀
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童子だったり鹿だったり象だったり…羅漢に寄せるものが必ず描かれ、パターン化している。
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3章 極楽浄土と地獄

冷泉為恭《山越阿弥陀図》江戸時代 文久3年(1863年)
初見ではないが、濃彩で描かれた美しいやまと絵にまた見入ってしまう。
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鹿が可愛いのよ
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冷泉為恭(れいぜいためちか)は、尊王攘夷派に狙われ殺害されたことでも有名。王権擁護派だったのに、佐幕派の小浜藩主に通じていたと疑われたのね。その真相は、小浜藩主が持っていた《伴大納言言絵詞》を模写させてもらうのに会っていただけなんだよね。

《空也上人絵伝》室町時代 16世紀
これも初見ではないけれど、再度見入ってしまう。

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市中に疫病が流行って死人が多数。空也上人は疫病を治めようと念仏を唱えながら歩く。中央に立つ杖の先に鹿の角。これは空也上人が可愛がっていた鹿の角で、殺されたので角を杖にしたんだっけ。死人の周りには犬が集まり、五輪塔も傾いて荒廃した様子。でも、念仏を唱えると口から阿弥陀さまが出て、蓮華が散り、枯れかけていた木に花がさく。
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《融通念仏縁起絵巻》室町時代 15世紀
「融通念仏(ゆうづうねんぶつ)とは、平安時代末期に良忍(りょうにん)上人が開いた、日本で最初の国産の念仏系仏教宗派で、自分が唱える1回の念仏がすべての人の功徳となり、逆に他人が唱える無数の念仏が自分の功徳となって返り合う(融通し合う)という考え方」
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絵巻の最後には、思慮のない鳥獣や畜生類まで融通念仏に結縁したとして、良忍と毘沙門天の前にタカとネズミの姿が描かれている。
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4章 法華経信仰と普賢菩薩

普賢菩薩は、文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍とされることが多いが、平安時代中・後期の「法華経」の隆盛とともに単独で信仰されるようになる。「法華経」において、女性の成仏を説く場面に登場するため、貴族女性に篤く信仰されるようになったという。

《普賢菩薩騎象像》平安時代 12世紀
調布市・深大寺《銅造釈迦如来椅象》とともに、東京都内にある国宝仏像。上から下まで全部造立当初のものであることも素晴らしい。本像の姿は定朝様だが円派仏師の関与も認められるという。女性が信仰するとなると、美しく優美になるね。
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田中親美模《平家納経》大正〜昭和初期 20世紀
『平家納経』は、1164年に平清盛が平家一門の繁栄を願って安芸国の厳島神社に奉納した装飾経全33巻、もちろん国宝。東博特別展で、ぎゅうぎゅうの観客の中本物を覗き込んだことはある。田中親美の模本当はいえ、6巻を誰も気にせず好きなだけ眺められるのは楽しい。とにかく美しい。
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5章 密教

ここのキャプションは、簡潔で分かりやすい。
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《一字金輪像》鎌倉時代 13世紀
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6章 神仏習合


《僧形八幡神像》南北朝時代 14世紀
本地垂迹説に基づき、八幡神が僧侶の姿で描かれている。頭上の真紅の日論は、神としての霊力と仏としての救済力の象徴。
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《四社明神像》安土桃山時代 16世紀
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空海が高野山を開創する際に、犬を連れた猟師(狩場明神)の仲介で。広大な神領を丹生明神から引き継いだとされ、狩場明神に従う黒白2匹の犬も描かれる。
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9月27日まで(9月1日より後期展示)


アルバムあります
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ランチはビリヤニ、マトンカレーフォト
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