正しさを一滴混ぜて嘘をつく 今すごく小説家ぽい顔してる僕の横顔 #短歌
シャンパングラスに沈めた嘘だけがひそかに青いひかりを放つ #短歌
郊外の国道沿いに捨てられた言葉のような看板の錆 #短歌
息を切らして僕がつかんだ夕暮れのにおいのしないただの空き缶 #短歌
ひまってきらきらしてるサイダーの抜けたあとのかわいい泡だね #短歌
会話が続かない(笑)「あ」という一文字の滞在時間の長い午後 #短歌
エンドロールに名前のない僕らだけど今すごく小説家ぽい顔してる #短歌
やばいよね 僕らの愛はいつだって未開封のまま捨てられるゴミだ #短歌
死んだふりして横たわるワックスに反射している僕らの無能 #短歌
ママわたし飛び立つ白サギ きみがきみの季節へ帰るのを見送っている #短歌
にこごりのすこし冷たい底 きみが持っていたミニシアターの半券 #短歌
銀色のフォークが喉に突き刺さるサヨナラだけが甘すぎるから #短歌
やばいよね僕らの愛は消耗品 パチンコ屋の裏で星を見ていた #短歌
きみの文字 ぼくの皮膚へと刺さるとき すべてが白くひかりはじめる 短歌
やさしさのパケット代は誰が持つ?改行ひとつで(笑)とか言うな #短歌
(推定:印税生活)の入り口で今すごく小説家ぽいと僕が僕に言う #短歌
画面からあふれる白を見つめてる正しい息の仕方を忘れて #短歌
「地上どう?」苺味のコンクリート脱ぎ捨てられた鱗が燃える #短歌
底なんて私が決める この闇をドレスにして今踊り出すのよ #短歌
同じ星の話と思えないきみとサファイヤ色のゼリーを分ける #短歌
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