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2026年07月02日09:09

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初心者のための油彩画入門、画家がお手本にした画家

初心者のための油彩画入門 画家がお手本にしようとする画家
 サージェントは、特に西洋の画家に人気がある。日本人が、印象派の画家に夢中になっている頃、西洋の画家は、サージェントの描法を研究、模写を繰り返していた。それでも、サージェントの技法を再現するのは難しく、第2のサージェントは、なかなか現れない。サージェントは、天才という他ないのだが、画家の中でも、さらに特別な画家に分類される。サージェント程、技法の再現が難しい画家も珍しい。模写が非常に難易度が高い画家でもある。これも、やってみれば分かるが、サージェントがノリにノッていた時代の肖像画を模写してみて欲しい。はたして、上手くいくかどうか。模写すら難しいのだ。自分もいろんな絵画を模写してきたが、サージェントは、最難関の1つだった。あまりに難しいため、サージェントも何度も描き直している、と主張する人もいるが、何度も描き直したこともある、というのが正しいだろう。全ての肖像画を、何度も描き直している、という意味ではない。一気に描き上げた、という証言もあり、サージェントが肖像画を描いているところを見ていた人もいる。ルーベンスの絵画制作も、見ていた人がいて、その様子が書き記されていた。肖像画制作は、密室で、2人だけで行う訳ではなく、お付きの人もいるだろうし、奥さんの肖像画制作に立ち会っていた旦那さんもいただろう。結構、目撃者は、多いようだ。このような肖像画の難しいところは、モデルが素人ということだ。プロのモデルなら、動かないでポーズを取れるが、素人の場合、長時間じっとしていることができない。それで、今では、写真を使うことがデフォになっている訳で、当時は、まだ、実際にポーズをとってもらって描いていたよう。つまり、長時間、ポーズを取り続けてもらうことは、無理な状態。特に手だ。手は、同じ状態で長時間動かさないとしびれてくる。時間に制限がある、と思った方が良い。人間は、じっとしてはおれないのだ。動かないで、じっとしていることは、非常に苦しい、それに、上流階級の人達が、耐えられるとは思えない。サージェントが重宝されたのは、描くのが早かったからでもあったようだ。あの、荒っぽい感じの描法は、クライアントの希望だったそうだ。古典絵画のような描き方をする画家は、多くいたのだろう。荒っぽく、大胆な描法で描くサージェントは、人気の肖像画家となった。王様の肖像画を描く場合、短時間で、デッサンを描き、顔の色彩粗描を描く。それだけだ。王様が長時間、ポーズを取ってくれるなんてことはない。影武者がポーズを取って体を描いたり、服装は、マネキンに着せて描いたりと、王様がポーズを取る時間をできるだけ短くする工夫をして描いていた。細密に描く場合は、どうしても時間がかかるので、写真を使わない時代は、そのようにして、描いていた。仕上げでは、結局モデルを見ないで仕上げることになる。モデルを見なくても描けるというのは、画家の必須の能力だった。また、その訓練も行っていた。それが、できる画家が使われた、ということだ。王様が怒り出すような画家は、当たり前だが、使われない。日本でも、大名の城の襖絵を描く絵師は、命懸けだったと言われる。大名が気に入らないような絵を描けば、殺される可能性すらあったからだ。できないならやらない、が徹底されていた。肖像画は、いろんな意味で、大変な仕事なのは間違いない。

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