だいじょうぶ 枯れない花を抱きしめて わたしきみと笑っていたい #短歌
マクドナルドのトレイにこぼれたケチャップが僕の最後のアリバイになった #短歌
砂嵐あるいは祖国を焼く火の色を透過してゆくプラスチック #短歌
磨かれた透明のさき知らない家 夕飯のにおいだけが漏れだす #短歌
きらきらの泥を吐き出す全員があしたはぜんぶ光になあれ #短歌
もう1個食べたことを言わないで世界がすこしやさしくなるから #短歌
既読無視 酸素が薄いこの部屋できみという毒を吸って生きてる #短歌
「影」と「水」の比重の差異を計るべく一応は身を乗り出してみる #短歌
深夜三時 きみの「痛み」さえコンテンツ いいねの数だけ愛してあげる #短歌
きらきらのソーダになっちゃえ きみのこと飲み干すための魔法なんだよ #短歌
長い百合が折れて尖っている わたしたちの愛もぜんふ武器だよ #短歌
きれいにはならない気がしてるけど洗ったことにしたい夜です #短歌
「愛してる」言わずに済んだ自動ドア 開いて夜が雪崩れ込むから #短歌
つがいの白サギ飛び立つ 水面に残された白 あるいはただの光 #短歌
サハラ砂漠に雪が降るまでマヨネーズを星の形に出しつづけるね #短歌
公園の蛇口の軌道で飛んでいく 光のつぶつぶ全部が宝石 #短歌
沈むもの見送るだけの夜でいいコンビニの灯に少し寄り道 #短歌
横着の極みの「極み」を指先でスクロールして消すための知性 #短歌
あなたをほんとうにしてしまうほどやさしくないからこのままでいい #短歌
好きになる前の場所をあけておく そこにわたしが追いつくために #短歌
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