初心者のための油彩画入門 ジクレー版画
ジクレーは、吹付というような意味で、パソコンのインクジェットプリンターの高性能版。原画の再現性に優れており、キャンバスにも描画できる。これで、デジタル絵画をアナログの作品として作り出すことができる訳だ。すでに、作家が、実際に自分の作品制作に使っている。30枚程の限定枚数で制作する訳だが、出来上がったジクレー版画に、少し手を加えてオリジナル性を高める作家もいる。ロットナンバーを描いて、サインする。ここが大事で、ロットナンバーや、サインの無い作品は、作品とは、認められない。版画の決まりごとだ。版画といっても印刷なので、原画さえあれば、いくらでも作品は、作れるが、それをやると、作品とは、ならないので、枚数を限定することが大事。複製を制限してしまうのだ。オリジナル作品は、この世に1つしかないので、版画も、数を限定する。ここ大事。ということで、AIの入り込む余地がなくなってしまう。無限増幅が使えないのだ。まったく同じ作品であっても、ロットナンバーと作家の手書きのサインがない作品は、作品とは認められない。サインのないボールは、ただのボール、ということ。ここには、天と地程の差がある。技術的に、どんなに優れていようが、素晴らしい作品であろうが、作者のサインの入っていない作品は、価値が下がってしまう訳だ。もちろん、後年、サインがなくても、作者の作品だと証明できれば、価値は、復活するが、骨董屋で、安く売られていた作品が、巨匠の作品で、オークションで高値が付いたなんて話しは、サインの無い作品がどうなるかの一例だ。世の中には、複製品が溢れているからだ。レンブラントの真筆だとされていた作品も、良く良く調べてみたら、弟子の模写だったことが判明した例もある。で、今は、レンブラント工房の作品とされている。弟子の作品にも、自分のサインを書いて売っていた巨匠もいて、きちんとした調査が必要。版画の場合、今は、ロットナンバーとサインが重要なポイントとなる。浮世絵などは、サインがないので、擦られた時期によって価値が変わるよう。版木の減り方で浮世絵の価値が変わったりする。初期刷りの方が、やはり出来は良かったりする。デジタルでイラストを描いている人で、非常に素晴らしい作品を発表している人も多い。そんな人は、ジクレー版画で、自分の作品を制作して販売する、というのが良いようだ。特に、AIが発展する中、デジタル環境下に自分の作品を閉じ込めておくのは、学習という名目の窃盗に合う可能性がある。アナログ作品として、形にしておくのは、良いことだと思う。作品を欲しがる人も多いのではないだろうか。上手くいけば、それで食べていける可能性もある。漫画やアニメを目指していた人も、イラストを版画作品として販売するのはありだろう。版画は、原画が残るのも大きい。人気漫画家のイラストを、ジクレー版画にして販売すれば、これは売れると思う。
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