mixiユーザー(id:8077411)

2026年05月02日16:18

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短歌

まだ来ない春を待つ手のひらの上 やさしく揺れるひとつの甘え #短歌



なんも書いてないのに持ってきちゃったね でもそれでいい気もしてる #短歌



まあいいかってほんと難しいよね 曇ってずるいくらい軽いしさ #短歌



世界には終わりがあると知ったあと それでも甘いものを選んでる #短歌



このままでいいって思うのってさ変わってる途中なのかもね #短歌



頁ごと少しずつほどけていく夜 わたしの外へわたしがひらく #短歌



ほんとうは言葉にしたいはずなのに音のほうだけ遠くへ届く #短歌



どれを選んでも途中ぽいのいいよね ちゃんと続きがある感じでさ #短歌




机上には誰も触れない正しさがうすく積もって夜を冷やした #短歌



レシートの裏に書けないひとことがポケットの奥でまだ甘いまま #短歌



忘れるって優しい機能だと思うんだ でもときどき眩しすぎるよね #短歌



ねえこれが時間だなんて変だよね さっきのぼくにもう会えないなんて #短歌



何ひとつ届いていない机上にて全然という語だけが冷える #短歌



書き直さなくてもいい月ってあるよね そのままのぼくで歩ける夜 #短歌



なんでだろうって言う係を引き受けて笑う役だけきみはうまいね #短歌



やわらかく月の気配が降りる夜 名もないものに名前をあげる #短歌



玄関の灯りだけある夜でいい 言葉のないまま靴をそろえる #短歌



対義語になることさえも許されず光のなかで影だけ伸びる #短歌



書かないでおいた部分がいちばんの物語だとあとからわかる #短歌



遅れてもいいと誰にも言われずに雲の速さをただ見送った #短歌




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