mixiユーザー(id:2083345)

2026年03月03日16:47

465 view

3/1 つげ義春のいるところ展@調布市文化会館たづくり

漫画雑誌「ガロ」を初めてみたのは確か中3の時だったと思う。男子の誰かが持ってきたんだった。そこでつげ義春を知ったのかそうでないのか、記憶が定かでない。その次に見たのが大学時代。やはり男子の誰かが学校に持ってきた。「ガロ」で見たのか明らかではないが、その時つげ義春を知ったのだと思う。漫画は基本好きではないのだが、サブカル全盛?知らないと乗り遅れそうな感じだったので借りて読んだ。
で、家にある本を探してみた。1990年代発刊だが、漫画の初出は1967年〜86年、エッセイ「つげ義春とぼく」は1977年初出だった。文庫本で出たので買い、夫と二人で読んだのだった。
フォト

展覧会の一部を監修しているのが、私と同年の美術史家の山下裕二先生だった。展示パネルで知ったのだが、高校の修学旅行、夜行列車で広島に帰る時初めて読んで衝撃を受けたという。2014年には「芸術新潮」でインタビューし、本を出している。赤瀬川原平さんと仲良しの山下先生がつげファンだというのはわかる気がする。

夫が好きそうでもあるので、日曜日に出かける。


調布は新婚時代13年暮した街であるが、その後大規模な駅前開発があり、すっかり変わってしまった。大都市のように人で溢れかえっていてクラクラした。大きな駅近ビルに飲食店はたくさんあるが、せっかくだから古くからのお店に行こう、と選んだのが、路地にあるインドカレーのお店『M’s Kitchen」
https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132601/13167127/
フォト フォト
付け合わせのおかず3種もそれぞれに美味しく、ナンは油を使わず素朴な味で1.5~2倍までおかわりができる。カレーはあまり辛くなく、中辛でなく辛口を選んでもよかった。ただし、インド人ワンオペ!口開けに行ったせいもあるが、料理が出てくるまで30分待ったのよ〜。お腹を空かせた老夫婦二人、待つ間にそれほどの話題もないぞ。
フォト

フォト

調布に13年暮らしていたのに、「たづくり」は図書館以外で入ったことがなかった。入り口に映画のまち調布シネマフェスティバル」でガメラが立っていた。そうそう、調布には、日活と大映の撮影所があったね。
フォト

つけ義春のいるところ展
https://www.chofu-culture-community.org/events/archives/35647
フォト

マンガ家・つげ義春は、長年調布に居を構え、「ねじ式」「紅い花」などの数々の名作を世に送り出し、奇想な世界観でマンガ界に独自の足跡を残し続けてきました。
本展は、調布市立図書館主催の「マンガ家・つげ義春と調布」展(たづくり北ギャラリー/2023年1月5日(木)〜1月22日(日))を下地に、調布市立図書館の調査に基づく「調布のマンガ家」としての姿を紹介します。
そして、山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)監修のもと、熱烈なつげ義春マニアを生み出してきたマンガのセオリーを超えた独自の表現に着目するとともに、彼の作品に影響を受けた、美術、文学、映画など多様なジャンルの表現者たちの言葉を通して、今なお私たちの心に鮮烈に在り続けるつげ義春作品の魅力を多角的に紐解きます。

フォト

フォト

場所はいかにも役所の展示室という味気なさではあるが、入場無料!そして入場無料なのに内容の濃さにびっくり。調布在住時代に調布を題材にした作品とエピソードの紹介やつげさんが市内を散歩する映像まであり、めちゃくちゃニッチ。
観覧者も多かった。私や私より少し上の年代から若い人までさまざま。

つげ義春という人は本当に不思議で、対人恐怖症でつねに消え入りたいと本気に思っているようで、漫画制作も1980年代を最後に今日まで休止しているという。なのに、強力なファンがいて、作品集が出たり、海外にも紹介されたり、映像化されたり、はては勲章までもらったり、全然忘れられていない。どころか、若いファンもどんどん増えているという。亡くなってもいないのに、作品の解釈や分析まで行われているという。こんな漫画家、いるかしらね。

写真撮影は、入り口のみで、会場写真を提供している。
「石を売る」
フォト

フォト

フォト

1.『海辺の叙景』全ページの複製原画を公開!
房総の海で若い男女が出会う、ただそれだけの短い情景を描いた作品だが、心に沁みて、いつまでものこる。雨の中泳いで見せる主人公に「あなたいい人ね」という娘、映画のような場面切り替えが、まさにつげ義春世界。

2.調布市立図書館の調査に基づく「調布のマンガ家」としてのつげ義春
実際に舞台となったところを検証、写真パネルで紹介。

祇園寺やつつじヶ丘のアンダーパス、京王閣の丸い建物、給水塔、、、懐かしいなぁと思ったら、調布では、1978年から1993年にかけて多摩川住宅団地ハー8号棟にお住まいで、91年には団地の役員もやったらしい。え?多摩川住宅団地ハー8号棟には、夫の中学時代の同級生が住んでいるよ!
確か83年ごろ結婚してここに住み、今も住んでいるらしい(年賀状で確認)…ってことは、会っているのかなー、びっくり。
ニッチな展示は、さらにニッチに。
以前団地の盆踊り大会で親しまれて、いつの間にか消えていった「多摩川団地音頭」が復活して、その音源再生展示も。つげ作品にも登場している盆踊り。
大雨で、多摩川べりの家が流された写真、ここからドラマ「岸辺のアルバム」が生まれたのよね。そんな時代だった。
こりゃあ、調布に住んでいる人かコアなファンだけが喜ぶね。

3.あなたの心の中にいるつげ義春とは?
つげ義春の影響を受けた多様な表現者の言葉から、その魅力に迫ります。

オデ(造形家)
尾花賢一(アーティスト)
クロード・ルブラン(ジャーナリスト)
佐野史郎(俳優)
東海林洋(ポーラ美術館学芸員)
成相肇(東京国立近代美術館主任研究員)
藤野千夜(小説家)
黃鴻硯(翻訳家・Mangasick副店長)
南伸坊(イラストレーター・エッセイスト)
矢部太郎(芸人・マンガ家)
ヤマザキマリ(マンガ家・文筆家・画家)
山田範子(金沢星稜大学女子短期大学部教授)
米谷一志(編集者)
山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)

さらに最後に、つげさんが調布の街を散策する映像が流れていた。


なんと!行きつけの喫茶店は駅前の「シュベール」。
この喫茶店、一昨年亡くなった叔母の行きつけでもあったのよ!独身の叔母は駅前再開発立ち退きで引っ越すまで、毎日ここでコーヒーとケーキで煙草を燻らしていた。


さらに、もう一つは、古書店「円居」。
ここは私の住んだところと至近で、ここに何度か不要な本を売りにいったことがあったの。まだブックオ◯などなかった時代。つげさんもここの店主とにこやかに話していた。


「シュベール」も「円居」もなくなってしまったけれど、まさかつげ義春と縁があったとは、なんだか嬉しい発見だった。

もちろん、調布に縁もゆかりもなくても、つげ義春ファンなら必見の展覧会です。
3月22日まで

隣のホールで映画制作のワークショップを見学
フォト

水木しげるもすぐ近くに住んでいて、アシスタントをするためにつげさんは調布に越してきたんだった。
フォト



23 11

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年03月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031