mixiユーザー(id:8077411)

2026年02月22日20:38

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短歌

言わぬまま続く関係夜にあり触れあう舌が熱を覚える #短歌



破るたび白さが増していく胸で 言葉は箱に戻されていく #短歌



通知音ひとつで揺れる自尊心 既読の秒針ぼくを測るよ #短歌



陽だまりに老人の椅子ひとつ置き やわらかく折って座らせ #短歌



掬うたびこぼれてしまう体温を居場所と呼んで手のひら濡らす #短歌



引き出しに甘さをそっと戻す夜 言わない味が舌に残って #短歌



余白だけちゃんと残して起きてみる だれでもないを抱いてまぶしい #短歌



祈るたび光が古くなる気してしわのところで指が止まった #短歌



カーテンの折り目の影に身をあずけ起きない選択 空が許して #短歌



ふた閉じて煙の時間待っている土鍋の中で夜が色づく #短歌



丸いもの先に触れては夜になる 理由はいつもあとで疼くよ #短歌



結ばずにいた髪なのに光っててアルバムの中梅がふくらむ #短歌



たたまれてもう寒くないと知っているセーターたちが静かに眠る #短歌



掘るほどに言葉は遅れてついてきてぬくもりだけがここに残った #短歌



白いまま触れられぬ日々積もりゆき 冬の名残を胸に灯して #短歌



気づいたらここにいたって言うみたい 輪郭だけが少し遅れる #短歌



正しさの形に沿って話すほどほんとの声が遠くなる夜 #短歌



からっぽの空気もちゃんと持ってくね だれでもないを忘れないよう #短歌



白い息 土にまじれば芽吹くよう 生きる理由を花が預かる #短歌



丸くなる言葉の背中見送れば赦しと違う朝が来ていた #短歌




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