mixiユーザー(id:8077411)

2026年02月04日18:11

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短歌

1個目ですでに転んでいる話 最後まで聞く役を引いた日 #短歌



進まなくていいと知ったら急にある戻る道にも名前がついた #短歌



届かずに拍手がほどけ残るのは濡れない名前と乾いてる床 #短歌



去り際の言葉の重さを残したまま蝶番ひとつ夜にきしめく #短歌



火葬場の煙を見たと言うだけで本日はもう話し足りてた #短歌



やさしさで包み直したその言葉 返すころには羽音になった #短歌



名を落とし夜に預けたひとひらを歌は拾わずただ渡してゆく #短歌



夕立のあとをそのまま保管したみたいな沈默 息をひそめる #短歌



わかってる答えに遠回りさせるための夜 街灯がうなずく #短歌



人の話聞きたくなくてさ信号が青になるたび別人になる #短歌


息白くなるまで黙る路地の角 汗の記憶が暦をずらす #短歌



目覚ましの鳴らない朝に手を伸ばす 約束だけが眠りを着てる #短歌



幕引きの灯が細るほど名を伏せる群れから一人夜へ歩めり #短歌



踏み出せば言葉は靴を失くして白線だけが覚えていたよ #短歌



起こさずに過ぎる時間のやわらかさ 窓の光が答えを延ばす #短歌



まだだよね開けないほうがやさしい日 箱は話を途中でやめる #短歌



帰るって言葉が先に靴を履き しわの行き先 今日を選んだ #短歌



ポケットが多いと黙る時間増え話さない手がちゃんと忙しい #短歌



聞こえないことを覚えて歩く街 ひとりの声が何人分にも #短歌



欲しいでしょうって口にしたたぶん今が鳴る 不足はベルでちゃんと在るって #短歌




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