mixiユーザー(id:8077411)

2026年01月02日19:02

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短歌

ここだけの話といえば夜の雨 靴音だけが先に帰った #短歌



減速の文字を抱えた夜の道 生きてるほうへハンドルを切る #短歌



ゆりかごにならない胸を揺らしつつ眠らぬままの悪意も育つ #短歌



返したらすこし落ち着くフライパン怒りも今日は丸く焼けたね #短歌



手を止めて砂から顔を上げたとき潮の時間が空へ逃げてた #短歌



つなげれば大陸説になる皮膚を笑ってほどく夜のぬくもり #短歌



空腹と理性が棚でにらみ合い値札の赤が血の色をして #短歌



百合の夜嗅ぎ分けるほど持ち慣れて終電の色に身体を寄せる #短歌



うまく泣く練習なんてしないまま服の内側で熟れていく声 #短歌



誓いってそんなに軽く言うんだね 風化の前で目をひらく君 #短歌



かなしいと言える速さで失われページの奥で色だけ残る #短歌



倒れてもしわになっても旗は旗 風のなかから思いだす空 #短歌



「あなたのため」白くて重いその幕をくぐるたびに少し前息が遅れる #短歌



霜の字をなぞるみたいに指に置く 起きれば朝がひとつ減ってる #短歌



ささくれを避けるみたいに生きていてそれでも青は爪に残った #短歌



戻れない白があるって知ったとき ポケットの雪溶けて許すよ #短歌



触れられず透明なまま泣く口に息だけそっと預けて眠る #短歌



思想書を積まずに眠る夜があり理想の外で息が合ってる #短歌




待つことで発車をしない駅となり あなたの時間を灯していたよ #短歌



バカと言うその声だけが辛くなる 皿は無罪で水を呼んでる #短歌




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