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2025年12月01日16:28

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痴的生活の歓びを求めて…

 昨日(11月30日)の午後は、人間をダメにすると言われているビーズクッションの上にだらしなく座って、トルストイの『イワン・イリイチの死』と稲垣えみ子著『寂しい生活』を交互に読んでいた。トルストイを一気読みしようと思っていたのだが、半分まで来たところで、イリイチの俗物ぶりと小市民的な役人人生ぶりが痛々しくて、いったん中断。手許に積んであった(29日購入)稲垣本に目移りして読み始めたら嵌まってしまい、日が暮れる寸前まで読み耽ってしまったのだった。
 前者主人公の俗物ぶりは自分にも該当するところがあって、同族嫌悪とでも表すべき反発を覚えた。逆に稲垣のエッセイは、私が山中湖で実践している「ちいさな生活」「エコロジカルな精神」と抵触するところ大で、共感を覚えた。電気の大量使用で快適ライフ、巷に溢れる快適で便利なグッズからいかに遠ざかってみるか、というのは、実際やってみると案外と楽しい。稲垣が言うように、これを他人に押し売りしようとは思わないというのも同感で、初春や晩秋の夕方に冷水シャワーを浴びることで身体を清めたり、冷蔵庫をなるたけ使わない食生活というような方針は、いささかアナーキー過ぎる。そも、共感を得られるわけがない。
 ともあれビーズクッションに座って3時間は、そこから一歩も動かず、本を読んでいた。
 12月1日月曜日。
 いつのまにか2025年最後の月に突入。
 午後イチ、家を出た。
 昨日の午前、近所の画廊で開催中の「川又敦子油彩展〜色彩の旅 2025」にお邪魔したらあまりに心地よい油絵だったので、再訪してみた。買いたいと思った絵が5点くらいあった。絵はがきの一回り大きいサイズだと、額なしで3万9千円だから買って買えないこともないんだよな。
 そのあと、銀行に立ち寄って駐車場代の12月分を振り込んだ。
 ちまちまと著作権許諾書に付ける手紙を書いたり、詩人論の執筆に手をつけるべく、資料を少しずつまとめに入っている。今月はやるべきことがいっぱいあって、暇人のくせに気忙しい。
 なにもせず、口が半開きの痴呆のような屈託のない一日を過ごしたい。
 山中湖ではある程度、それに近いんだが、いまから3月末までは寒すぎてかなわないのであった。
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