小雨が降るなか、ラズリの散歩でお寺の総門へ向かっていると、2名の若い女性を乗せた人力車とすれ違った。ラズリを見て「可愛い」と声を掛けてくれた。 人力車はそこで停まり、女性ふたりが降りた。外見とファッションから、たぶん富裕層の中国人観光客だ
『森の詩人』文庫化の企画書を書いて本書を同封してK出版に送った際、ついでと言っては失礼なのだがある大学の事務局にも本と経歴書をレターパックで送付した。 出版社からまだ返事をもらえていないことを見ると、おそらく不採用だ。気を落とすことなく新た
履歴書の特技欄に「たこ焼きとお好み焼きなら任せてんか」と書き入れても間違いじゃないくらいに、私は関西人である。「メリケン粉」を水(と卵)で溶いた生地を半円球の窪みが縦横に並んだ鉄板に、ちゃちゃちゃっと等分に流し込むことなんて朝飯前や。 1
いまや死語になってしまったが、私には子ども時代から変わることなく「活字信仰」がある。私だけじゃなく、ラズリにも活字信仰はあるらしく、一時的に床に置いた本や雑誌や新聞を踏むことは絶対にない。さすが、最も知能が高い犬種だけのことはある。 昨夜
昨日19日土曜日のことをメモしておこう、という衝動が起こった。 3週間くらい前に大学の先輩ミュージシャンからライブのお知らせが届いたので、手帳のスケジュール欄に時間と場所を書き入れた。6月19日午後7時、横浜・日の出町の『ボーダーライン』。他に
5月15日。 私にとっては、五・一五事件より沖縄返還の日の印象が強いのだが、その個人的な思いを年上のフリー編集者に宛てて今、メールを縷々綴って送った。5月の連休明けあたりに会おうということになっていたので、少なからず気も遣った。 4月の末、某
午前11時、退職仲間2人と私の3人でティータイムを持った。うち1人は大学で同期、会社でも同期入社の男だ。入社したとき、私は彼を知らなかったのだが、彼は私の顔を見るなり「あっ、あいつだ! 講義室で始まりのチャイムが鳴ったときに突然ドアを開け、政
今日から大相撲五月場所が始まるようだが、土俵女人禁制なる伝統はさておくも心肺蘇生を試みる女性を「威嚇」「排除」したニュース映像を見て、なるたけ相撲は見ないことに決めた。戦争賛美画家・横山大観や藤田嗣治らの絵を見たくないのと同じ嫌悪感だ。た
日記というのは、詳細に綴るとたった一日のことでも原稿用紙300枚くらいは書けるものだし、寡黙な哲人を装うと書くべきことなど一行もない。 月曜から天気が崩れて、日中でも自室は新聞が読めないほどに暗い。この部屋は南向きで、窓は南側と西側の2つがあ