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2025年11月16日19:42

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短歌

水たまりのぞけばそこにあるわたし 目線の底でやさしく歪む #短歌



敬語とは距離のやわらぐ温度計 ため息まじりに送る「ですね」 #短歌



パーティーバーレルの底に沈む骨 明るすぎだねこの夜の味 #短歌



塩ひとつまみわけあう鍋の底 友だちはまだ芋を見ている #短歌



カーテンのゆれる理由を話しだす 説得力のないやさしさで #短歌



笑い声ひとつずつにも履歴書のしわが見えたり夜がやさしい #短歌



ぬるい風 金の毛束をとおりぬけ言葉の芯がまだ濡れている #短歌



ため息の形したまま宙にいて指でなぞれば暮れていくだけ #短歌



考えた事も無かったな青空の下でペットボトル立ててみる午後 #短歌



ドアの音 夜の隙間に沈みゆく聞かぬままでも秩序はあるね #短歌



逆立ちをできぬ理由を探しつつ世界はずっとこちらを見てる 短歌



泣き顔のままお湯沸かす音だけがやさしく響くふたりの台所 #短歌



思ってる思ってないの往復でマグカップだけぬるくなってく #短歌



実家にもあった気がする加湿器の音がやさしい夜をまねする #短歌



あの夜の声が世界に残されてYouTubeにて永遠を得る #短歌



既読にもならぬ会話を抱きしめてまぶたの裏でまだ続けてた #短歌



痛風のペンギンゆっくり歩き出す氷の上の慎ましき午後 #短歌



正解のたびに胸から風が出てふたりの距離を少しだけ割る #短歌



私には話しかけんな 風が吹くきょうの街には輪郭がない #短歌



同じとの使いながらもくるくると交わらぬ線がほどけて光る #短歌



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