痺れたる腕をもう片方の手でつかむ これって感じが似てる恋とか #短歌
夜ふけすぎて言葉がやわく崩れゆく手紙の中に灯る指先 #短歌
米粒を指にのこして笑う午後 風がなぞって消してしまった #短歌
冬服の肩に残った重さごと人間の念やわらかに置く #短歌
海からの延長線でひらひらとビーサンのまま魚を選ぶ #短歌
うしろとは名付けられぬほどの距離取り合うたびにずれていく声 #短歌
ツナマヨを選ぶ指先そのままで誰かの夢を触れずにおくよ #短歌
ツーアウト!!と叫ぶ声だけ乾いてて水筒の氷まだ生きている #短歌
片桐はいりさんと比べたら少しだけ光を避けて笑っていける #短歌
何の儀式やねん みんな並んでスマホ出す沈黙だけが神っぽくなる #短歌
ふかづめの店主の煮卵がゆれる夜 窓のカーテンそっと戻して #短歌
せめてもっと何かリアクションしてくれよ空の色だけ変わっていった #短歌
ゆっくりと曇をとかす日暮れどき ひとりの声が甘くのびてく #短歌
意外にも気づかれぬまま通り雨 背中の方で街が濡れてる #短歌
信じられぬことを確かめてしまう夜 肉を洗っていたという事実 #短歌
綺麗に送ってもらった風のあと ドアのすきまに夜が立ちこめる #短歌
信じられぬことを確かめてしまう夜 肉を洗っていたという事実 #短歌
綺麗に送ってもらった風のあとドアのすきまに夜が立ちこめる #短歌
お前の自我はいいから手を洗え 泡の中にも夕暮れがある #短歌
これからを考えるとか言いながら風のにおいをただ見てしまう #短歌
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