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2025年10月27日13:15

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短歌

じゃんけんで負けた人から笑うのね手のかたちだけ熱を残して #短歌



推しのとなりで笑う声だけ現実で画面の中の恋は静かに #短歌



外せないカレンダー越しの冬の影 生きよの文字に薄く雪積む #短歌



目覚めればすすられる蕎麦みたいだな 水にいたことまた思いだす #短歌



心から笑うと痛い場所がある たぶんそこには春が残って #短歌



押しつぶす雪の重みに名が眠る 治ることさえ静かな事故で #短歌



状況の外で指紋が風に揺れ正しさよりも形がほしい #短歌



雨粒のひとつひとつに名があってみんなで風邪をひいてるみたい #短歌



二粒の光がわたしに穴をあけやさしい痛みをまだ飼っている #短歌



ほどけない靴紐のまま宙を舞う拍手のなかで泣いてしまった #短歌



ヒーラーであることだけが癒えぬ傷 牛蒡の香にて尖る喉もと #短歌



笑い声冷めていくまで見届けて氷の音で話を戻す #短歌



顔ふれて眠たくなって電車ゆく じゅえきのような声をこぼして #短歌



客いないままに始める拍手から風のひとりを呼びこむように #短歌



セーターを洗う当日の午後あたり水の記憶に紺が戻って #短歌



満腹を知らぬままでは人は死ぬ 命の定義 胃で終わらせる #短歌



ヤマボウシの名を反芻す 声が軋む 白は想像の沈黙のかたち #短歌



偶像の背からこぼれる粉のよう それでも指でなぞりたくなる #短歌



自らを乗っ取りながら暮れてゆく 湯気ごしの手が誰かを選ぶ #短歌



笑うたび世界の縁がずれながら一つのこと音がやさしく逃げる #短歌




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